SBIクリプトインベストメントがスイスの仮想通貨企業に出資 モバイルウォレット開発のブレッド

通貨
2019年1月17日 13時09分

SBIホールディングス子会社で仮想通貨関連のベンチャー企業への投資を手掛けるSBIクリプトインベストメントは15日、スイスの仮想通貨ウォレット企業Breadwinner AG(ブレッドウィナー)に出資したと発表した。出資額は公表していない。SBIはウォレットやセキュリティ関連の仮想通貨企業に積極的に出資している。SBIはグループ内の既存の企業とのシナジーを追求していくとしている。

ブレッド社はモバイル向けのウォレットアプリ「BRD」を提供している。SBIクリプトの発表によれば、170ヵ国で180万ユーザーにサービスを提供している。

SBIでは今回のブレッド社以外にもセキュリティ関連やウォレット関連の企業への出資や連携を強化している。

昨年3月には仮想通貨のコールドウォレット事業を展開するCoolBit Xに出資した(出資比率は40%)。また暗号鍵の管理システムを開発するデンマーク企業のSepiorには49%の出資を行っている。Sepiorとは、SBIが運営する仮想通貨取引所SBIヴァーチャルカレンシーズ向けのウォレットを共同開発している。

SBIグループでは、子会社のSBIセキュリティソリューションで、投資先企業の技術を統合したセキュリティーソリューションを開発し、SBIのグループ各社に導入するほか、国内外で販売していく方針だとしている。

ウォレットとは、仮想通貨を保存・管理する財布のような機能。仮想通貨のデータ自体はすべてブロックチェーン上に保管されているので、厳密にはその通貨のデータにアクセスするための秘密鍵(暗号)を保管・管理している場所。ウォレットには、仮想通貨をオンライン上で管理するホットウォレットとオフライン上で管理するコールドウォレットの二種類がある。

セキュリティを考慮するとオフラインであるコールドウォレットはハッキングされるリスクはゼロである一方で、コールドウォレット自体が物理的に破損する(秘密鍵の紛失)と自分の通貨にアクセスすることができなくなり、通貨を持ってはいるけど使えないといった事実上仮想通貨を失うリスクがある。

そのためホットウォレットは紛失するリスクがなく、取引や売買においても容易に仮想通貨にアクセスできる利便性がある。長期保有を考えるならコールドウォレット、売買を頻繁に行うようであればホットウォレットといったリスク分散を心がける必要がある。

(記事提供:コインテレグラフ日本版)

コインテレグラフ日本版は世界中で読まれている仮想通貨ニュースメディア大手「Cointelegraph」の日本語版です。新聞社やTV局出身者で構成される編集部が海外チームと連携しながら、仮想通貨相場を動かすニュースを発信し続けています。

《SI》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.