明日の株式相場見通し=決算内容を反映し個別物色、マザーズ急落で個人の投資意欲後退

市況
2019年1月30日 17時36分

あす(31日)の東京株式市場は、現地30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を織り込む動きとなりそうだ。一方で、10~12月期の決算発表が前半のピークを迎えることから、業績内容を吟味しながらの個別銘柄物色が活発化しそうだ。

市場関係者からは「東証マザーズのサンバイオ<4592>と大日本住友製薬<4506>が29日、慢性期脳梗塞を対象として米国で開発中の再生細胞医薬品「SB623」のフェーズ2b臨床試験で、主要評価項目を達成できなかったと発表した。これを受け、将来の業績向上期待が剥落したとの受け止めから、大日住薬の株価は前日比ストップ安と急落。一方で東証マザーズ指数も急落。これが東証1部にも波及して、株価指数先物主導で下落幅が広がった。マザーズ市場で個人投資家の人気を集めていた銘柄が軒並み急落したことで、個人の投資意欲後退が懸念される」との見方が出ていた。

30日の東京株式市場は、朝方こそ日経平均に高い場面があったものの、その後は売り圧力が顕在化し下値を探る展開を強いられた。中小型株の下げが目立ち、日経平均株価終値は、前日比108円10銭安の2万556円54銭と反落した。

日程面では、日銀金融政策決定会合の「主な意見」(1月22~23日開催分)、12月の鉱工業生産指数に注目。海外では、1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、ユーロ圏10~12月期のGDP、米12月の個人所得・個人支出が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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