話題株ピックアップ【夕刊】(2):テルモ、王子HD、ソニー

注目
2019年2月8日 15時23分

■テルモ <4543>  6,449円  +319 円 (+5.2%)  本日終値

テルモ<4543>が大幅高。7日取引終了後に発表した19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)の連結決算は、売上高が4436億900万円(前年同期比1.5%増)と増収を確保したものの、営業利益は784億7400万円(同9.4%減)と減少した。しかし同日、3月末現在の株主を対象に1株を2株にする株式分割を実施することを発表、これがポジティブサプライズとなり寄り後に大口の買い注文が殺到、一気に水準を切り上げた。

■ライト工業 <1926>  1,430円  +70 円 (+5.2%)  本日終値

ライト工業<1926>が急反発。同社は法面工事や地盤改良などの特殊土木分野を手掛け、安倍政権が注力姿勢を示す「国土強靭化計画」で収益機会の拡大が期待されている。そうしたなか、7日取引終了後に発表した19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)の連結決算では、公共投資、民間建設投資ともに好調に推移したことを背景に、売上高が732億1000万円(前年同期比2.2%増)と増収を確保、営業利益も68億1800万円(同5.2%増)と増益だった。専業土木分野の施工が好調で収益に反映され、これを評価する格好で大きく買いが先行した。

■王子ホールディングス <3861>  641円  +31 円 (+5.1%)  本日終値

王子ホールディングス<3861>は後場に入りプラス圏に浮上。午後1時ごろに発表した第3四半期累計(18年4~12月)連結決算が、売上高1兆1706億7300万円(前年同期比6.1%増)、営業利益831億5500万円(同70.7%増)、純利益388億4200万円(同30.6%増)と大幅増益となったことが好感された。国内事業で、製品の価格修正効果やコストダウン効果などが利益を押し上げたほか、海外における事業規模の拡大やパルプ販売価格の上昇などが寄与した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高1兆5500億円(前期比4.3%増)、営業利益1100億円(同55.4%増)、純利益500億円(同38.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■明治ホールディングス <2269>  8,670円  +400 円 (+4.8%)  本日終値

明治ホールディングス<2269>が大幅高。同社は7日取引終了後に、19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は796億400万円(前年同期比10.3%増)となり、通期計画1010億円に対する進捗率は78.8%に達した。売上高は9506億9800万円(同1.5%増)で着地。食品部門はプロバイオティクス商品や菓子類が苦戦したものの、医薬品部門は昨年7月からKMバイオロジクス社を連結化した効果に加え、国内では統合失調症治療薬「シクレスト」やアレルギー性疾患治療薬「ビラノア」が大きく伸長した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■持田製薬 <4534>  10,400円  +420 円 (+4.2%)  本日終値

持田製薬<4534>が後場急伸。午後2時ごろ、上限を25万株(発行済み株数の1.26%)、または25億円とする自社株買いを発表するとともに、3月31日時点の株主に対する1対2株の株式分割を発表しており、これらを好感した買いが入っている。同時に発表した第3四半期累計(18年4~12月)連結決算は、売上高876億3800万円(前年同期比4.7%増)、営業利益112億8600万円(同7.6%減)、純利益98億4900万円(同6.2%増)だった。医薬品関連事業で、新薬の抗うつ剤「レクサプロ」、潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ」などが伸長したほか、昨年1月に販売を開始した抗悪性腫瘍剤「ドキシル」及び同年4月に販売を開始した慢性便秘症治療剤「グーフィス」が寄与し売上高は増収を確保した。ただ、薬価改定の影響などで売上原価率が上昇したほか、研究開発費の増加などもあり営業減益を余儀なくされた。

■ソニー <6758>  4,906円  +193 円 (+4.1%)  本日終値

ソニー<6758>が大幅高。午前8時30分に、自社株取得枠の設定を発表したことを好感する買いが入った。3000万株(発行済み株式数の2.36%)、1000億円を上限としており、取得期間は2月12日から3月22日まで。

■ユーシン精機 <6482>  942円  +37 円 (+4.1%)  本日終値

7日、ユーシン精機 <6482> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.85%にあたる100万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月8日から6月26日まで。

■ゼンショHD <7550>  2,433円  +89 円 (+3.8%)  本日終値

7日、ゼンショーホールディングス <7550> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.7%にあたる100万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月8日から3月22日まで。

■古河機械金属 <5715>  1,392円  +46 円 (+3.4%)  本日終値

古河機械金属<5715>が後場に入って切り返した。同社はきょう午後2時に、19年3月期通期の連結業績予想の修正を発表。営業利益見通しは従来の70億円から77億円(前期比1.5%減)に上方修正した。売上高予想も1740億円から1746億円(同4.1%増)に引き上げた。産業機械部門の工事採算や原価率が改善しているほか、電子部門では化合物半導体用の高純度金属ヒ素が堅調に推移していることなどが寄与する。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.