話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトバンクG、カブコム、アンジェス

注目
2019年2月13日 15時23分

■カブドットコム証券 <8703>  560円  +31 円 (+5.9%)  本日終値

12日、カブドットコム証券 <8703> に対してKDDI <9433> が子会社LDFを通じてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を5.7%上回る1株559円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形となった。買付期間は未定だが4月下旬の開始を目指す。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■TPR <6463>  2,440円  +126 円 (+5.5%)  本日終値

12日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は8%増益」が好感された。

TPR <6463> が2月12日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比7.1%減の162億円に減り、通期計画の237億円に対する進捗率は68.4%となり、5年平均の70.3%とほぼ同水準だった。

⇒⇒TPRの詳しい業績推移表を見る

■ユー・エス・エス <4732>  2,023円  +100 円 (+5.2%)  本日終値

ユー・エス・エス<4732>は大幅続伸。12日の取引終了後、500万株(発行済み株数の1.96%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。取得期間は2月13日から9月20日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するとともに、資本効率の向上と株主還元の充実を図るのが狙いとしている。同時に発表した第3四半期累計(18年4~12月)連結決算は、売上高583億3900万円(前年同期比8.0%増)、営業利益271億1400万円(同4.4%増)、純利益184億7600万円(同4.6%増)だった。17年8月にジェイ・エー・エーを子会社化したことから、取り扱い台数が大幅に増加したことに加え、18年2月に実施した会場落札手数料の値上げなどによりオークション手数料収入が増加し、オートオークション事業が好調に推移したことが貢献した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高792億円(前期比5.4%増)、営業利益373億円(同3.4%増)、純利益250億円(同2.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,765円  +505 円 (+4.9%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い大幅高、全体リスクオン相場を牽引している。売買代金は東証1部上場銘柄のなかで断トツ。今月6日に発表した18年4~12月決算は営業利益段階で前年同期比62%増と急拡大、デリバティブ取引による利益捻出だったとはいえ、保有する米エヌビディア株下落の影響が懸念されていたなかで、市場コンセンサスを大きく上回る好決算がサプライズとなった。さらに、6000億円を上限とする大規模な自社株買いを発表、これによる既存株主の株式価値向上や需給改善効果への期待も株高を後押ししている。信用取組は信用倍率4.17倍と買い残が多いものの、貸株調達に伴う空売りもかなりの水準入っていたことが想定され、2月7日にマドを開けて買われた後は踏み上げ的な上昇トレンドを描いている。

■三菱ロジスネクスト <7105>  1,376円  +64 円 (+4.9%)  本日終値

三菱ロジスネクスト<7105>は続伸。日足チャートでは、25日移動平均線と75日移動平均線のゴールデンクロスが間近に迫り、先高期待感が強まっている。同社が6日に発表した19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)連結決算は、売上高3302億4400万円(前年同期比5.1%増)、経常利益94億1600万円(同2.2倍)、純利益50億4700万円(同10.2倍)と大幅増益を達成した。国内でフォークリフト販売台数が伸長したほか、アジア、米州、欧州、中国の全域でもフォークリフトが販売を伸ばしたことが業績向上を牽引した。一方で、資材費高騰などの影響があったものの、国内販売価格の改善なども寄与し利益を押し上げている。

■日本金銭機械 <6418>  1,063円  +48 円 (+4.7%)  本日終値

日本金銭機械<6418>が大幅高で3日続伸。12日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を300億円から310億円(前期比3.8%増)へ、営業利益を15億5000万円から19億円(同38.5%増)へ、純利益を10億5000万円から11億円(同19.0%増)へ上方修正したことが好感された。海外ゲーミング市場向けの紙幣識別機ユニットなどが、良好な販売環境下にあることに加えて、国内コマーシャル市場で大手OEM先を中心に着実な需要の確保を見込んでいることが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(18年4~12月)決算は、売上高236億800万円(前年同期比4.3%増)、営業利益18億6300万円(同21.7%増)、純利益12億3700万円(同34.9%減)だった。

■アンジェス <4563>  656円  +24 円 (+3.8%)  本日終値

アンジェス<4563>が高い。12日の取引終了後、重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬について、イスラエルにおける独占的販売権許諾に関する基本合意書を現地企業のカマダ社と締結したと発表しており、これが好感された。HGF遺伝子治療薬の開発は、昨年1月22日、厚生労働省に対し再生医療等製品の製造販売承認申請を行っており、現在当局による審査中となっている。今回の基本合意により、日本での製造販売承認取得及び同国内での承認獲得後にKamada社が重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬を独占的に販売することになり、早ければ2020年の発売を見込んでいる。なお、今回の基本合意により、イスラエルにおいて薬事承認及び保険償還が承認された場合、アンジェスは一時金として最大125万ドルを受領することになるほか、発売後の累積売り上げ及び年間売り上げに応じた一時金として最大285万ドル及び製品供給による売り上げを得ることになる。

■リリカラ <9827>  207円  +50 円 (+31.9%) ストップ高   本日終値

リリカラ <9827> [JQ]がストップ高。12日大引け後に発表した18年12月期の経常利益(非連結)は前の期比3.3倍の1.3億円で着地。続く19年12月期も前期比4.7倍の6.3億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期はインテリア事業で昨年9月に実施した値上げが浸透するほか、原価低減や業務効率の徹底的な見直しも寄与し、採算が大きく改善する。併せて、今期の年間配当は6円で、9期ぶりに復配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■サニーサイドアップ <2180>  1,600円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値

サニーサイド <2180> がストップ高。12日大引け後に発表した19年6月期上期(7-12月)の連結経常利益が前年同期比3.7倍の5.6億円に急拡大し、従来予想の2.3億円を上回って着地したことが買い材料視された。マーケティング・コミュニケーション事業のリテーナー案件、スポーツ事業の新規案件が伸びたことが寄与。業務効率化に加え、匿名組合の持分譲渡に伴う分配金が発生したことも上振れに貢献した。通期計画の5億円をすでに13.6%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■テノ.ホールディングス <7037>  2,878円  +500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値

テノ.ホールディングス <7037> [東証M] がストップ高に買われ、上場来高値を更新した。12日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比93.4%増の2.9億円で着地。続く19年12月期も前期比25.2%増の3.6億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は受託保育所、学童保育所、わいわい広場の運営を手掛ける受託保育事業の2ケタ増収を見込むほか、公的保育授業では認可保育所1施設の開設を計画する。併せて、今期の年間配当は18年12月上場来初となる23円にする方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■アピックヤマダ <6300>  538円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

アピックヤマダ<6300>はストップ高。同社は金型技術に強みを持つ半導体製造装置メーカーだが、前日取引終了後、同じく半導体製造装置メーカーでボンディング装置専業の新川<6274>が、同社株に対しTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すことを発表した。TOB価格は570円で株価はこの水準にサヤ寄せする展開。なお、きょうは新川も業容拡大期待からストップ高となった。

●ストップ高銘柄

ラクスル <4384>  3,925円  +700 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値

新川 <6274>  453円  +80 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

レオパレス21 <8848>  255円  -80 円 (-23.9%) ストップ安   本日終値

ワールドHD <2429>  2,287円  -500 円 (-17.9%) ストップ安   本日終値

MTG <7806>  3,530円  -700 円 (-16.6%) ストップ安   本日終値

以上、3銘柄

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