明日の株式相場見通し=目先的な達成感から利益確定の売り、先物主導の買い戻しに一巡感
あす(14日)の東京株式市場は、きょうまでの2日間で日経平均株価が合計811円と急上昇し、心理的フシ目の2万1000円台を回復してきたことで、株価指数先物主導の買い戻しに一巡感が想定されるうえ、短期急騰への反動と目先的な達成感から利益確定の売りが優勢となりそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、米政府機関の再閉鎖回避の動きや、米中貿易協議の進展期待などを好感して投資家心理が改善し、朝方から買いが先行した。先週前半に、数日間にわたってトライして果たせなかった2万1000円台乗せを、先物主導の買い戻しであっさりと達成したことで買い意欲が盛り上がり、日経平均が一時前日比350円高近くまで買い進まれる場面もあった。物色対象となったのは、日経平均への寄与度の高い値がさ株に、鉱業、石油・石炭、ゴム、非鉄といった、これまで出遅れの目立っていた素材株も加わった」との見方が出ていた。
13日の東京株式市場は、主力株中心にリスクを取る動きが継続。日経平均は上昇を加速し、フシ目として意識されていた2万1000円ラインを突破した。日経平均株価終値は、前日比280円27銭高の2万1144円48銭と大幅続伸した。
日程面では、米軍普天間基地の名護市辺野古移設を巡る県民投票告示(24日投開票)、10~12月期のGDP速報値、12日時点の給油所の石油製品価格、1月の投信概況に注目。海外では、米中閣僚級貿易協議(15日まで)、米1月の生産者物価指数、米12月の小売売上高、中国1月の貿易統計、独10~12月期のGDPが焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)