13日の香港市場概況:ハンセン1.2%高で3日続伸、瑞声科技12%上昇

市況
2019年2月13日 18時00分

13日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比326.26ポイント(1.16%)高の28497.59ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が154.45ポイント(1.40%)高の11199.10ポイントとそろって3日続伸した。ハンセンは約半年ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1210億1200万香港ドルに膨らみ、今年最大を記録した(12日は959億8900万香港ドル)。

米中貿易問題の過度な不安が後退する流れ。追加関税の交渉期限(3月1日)が迫るなか、トランプ米大統領は12日、「真の合意が近づけば、期限延長の可能性もある」と発言した。米中両国は閣僚級の通商協議を14~15日に北京で開く予定で、その前の次官級協議は11日から3日間の日程で行われた。香港メディアは13日、「習近平国家主席は15日に米通商代表団の主要メンバーと会談する予定」と報じている。

ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が11.8%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.3%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.6%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が4.3%高と上げが目立っている。

業種別では、中国の自動車が急伸。上記した吉利汽車のほか、広州汽車集団(2238/HK)が6.5%高、長城汽車(2333/HK)が5.3%高、北京汽車(1958/HK)が3.7%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.1%高とそろって続伸した。

中国の保険・証券セクターも軒並み高。新華人寿保険(1336/HK)が4.4%、中国人民財産保険(2328/HK)が4.3%、中信証券(6030/HK)が3.6%、広発証券(1776/HK)が2.9%ずつ上昇した。

香港拠点の証券関連セクターも買われる。取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.7%高、ブローカー業務の第一上海投資(227/HK)が19.2%高、申万宏源(218/HK)が12.5%高、海通国際証券HD(665/HK)が6.7%高で引けた。

第5世代(5G)ネットワーク関連銘柄も物色される。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が7.6%高、京信通信系統HD(2342/HK)が3.9%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が1.4%高、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が7.0%高、光ファイバー・ケーブルの長飛光繊光纜(6869/HK)が7.5%高と値を上げた。中国鉄塔は上場来高値を更新している。

本土市場は5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.84%高の2721.07ポイントで取引を終えた。証券株とハイテク株が急伸。不動産株、資源・素材株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株、運輸株、医薬品株などが幅広く買い進まれた。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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