仮想通貨取引所ビットメイン、金融危機におけるビットコインの役割を考察【フィスコ・仮想通貨コラム】

通貨
2019年2月14日 14時07分

大手仮想通貨取引所ビットメインのリサーチ・チームが12日、将来の世界金融危機に関する考察を公開した。同チームは次の金融危機が近い将来起こり得るとし、その際にはビットコイン(BTC)価格上昇の要素となる可能性もあるとの見解を示している。

ビットメインは前提として、2008年以降、金融リスクの震源地が銀行から資産運用業界へと移行しているとする。このため、個人・中小企業を対象とする小口金融業務の預金および決済システムが脅威にさらされるという2008年のような事態の繰り返しというよりは、リターンが少ない代わりボラティリティも低いとされる社債投資ファンドや非従来型の負債証券投資ビークルが金融システムの脆弱性に最も影響される分野となる可能性があると見る。

ビットメインは昨年、ビットコイン取引が安全な資産逃避先というよりはリスク資産として取引されていた向きがあるがこれによってビットコイン価格は下落したため、確証はないものの今後この傾向は変化し得ると見る。

もしビットコイン価格がその他のリスク資産の傾向の強い仮想通貨の価格との連動性を切り離すことができる場合、きたる金融危機においてビットコイン価格が上昇する可能性もあるというのがビットメインの見解だ。

ビットコインが金融危機においてセーフ・ヘブンとしての役割を果たすのかどうか、他の仮想通貨市場や各国の法規制とともに今後の動向が注目される。

《FA》

提供:フィスコ

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