話題株ピックアップ【夕刊】(1):アトラエ、じげん、マツキヨHD

注目
2019年2月14日 15時15分

■アトラエ <6194>  2,884円  +500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

アトラエ <6194> がストップ高。13日大引け後に発表した19年9月期第1四半期(10-12月)の経常利益(非連結)が前年同期比52.0%増の2.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の成功報酬型求人メディア「Green」で入社人数が前年同期比28.0%増の695人と大幅に増加したことが寄与。前期に引き続き、求人企業と求職者のマッチング効率向上のためのコンテンツ拡充やビッグデータ解析によるレコメンド精度の向上などの施策を実施した。通期計画の6.9億円に対する進捗率は32.6%に達しており、好調なスタートを評価する買いが向かった。

■ダブルスタンダード <3925>  4,495円  +700 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

ダブルスタンダード <3925> がストップ高。13日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比73.6%増の7億8800万円に拡大して着地したことが買い材料視された。音声テキスト化システムなど新サービスを中心に受注件数が大幅に増加したほか、AIを活用したビッグデータ関連案件も伸び、45.8%の大幅増収を達成したことが寄与。業務効率の向上で原価や販管費を抑制したことも増益に貢献した。通期計画の8億5400万円に対する進捗率は92.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■じげん <3679>  688円  +100 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

じげん <3679> がストップ高。13日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益が前年同期比19.6%増の29.6億円に伸びて着地したことが買い材料視された。人手不足の長期化や働き方改革の進展を背景に、主力の応募課金型求人サイト「アルバイトEX」の好調が継続したことが寄与。前期末から注力してきた集客施策効果で不動産賃貸サイトや中古車情報サイトの利用者も大幅に増加している。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の0.6%にあたる67万株(金額で4億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。これを受けて、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■東亜建設工業 <1885>  1,605円  +186 円 (+13.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

東亜建設工業 <1885> が続急騰。13日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比23.9%減の25.8億円で着地。ただ、直近3ヵ月の10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の16億円だったことを評価する買いが向かったようだ。10-12月期は国内土木事業で海上土木分野を中心に手持ち工事が順調に進んだことが収益を押し上げた。一方、4-12月期は海外事業で一部工事の着工が遅れたことが響き、大幅減益となっている。

■KHネオケム <4189>  2,948円  +322 円 (+12.3%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

化学メーカーのKHネオケム <4189> が続急騰。13日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比6.0%減の111億円となったものの、続く19年12月期は前期比9.0%増の122億円に伸び、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は原料ナフサ安で販売価格が下落するものの、前期に実施した大規模な定期修繕による増産効果で補い、増収を確保する。機能性材料の販売伸長や操業度の向上、工場固定費の減少なども大幅増益に貢献する。併せて、今期の年間配当は前期比6円増の60円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■エラン <6099>  1,360円  +129 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

エラン<6099>が急反発。同社は13日午後0時30分、連結決算を発表し、18年12月期は売上高185億8500万円(前の期比20.2%増)、最終利益8億6500万円(同31.6%増)となったことを明らかにした。入院に必要なパジャマや歯ブラシなどをまとめた入院セットへの需要は強く、業績は順調に拡大している。19年12月期の売上高は215億円(前期比15.7%増)、最終利益は9億7000万円(同12.1%増)と連続最高益更新見通し。今期配当は前期比実質2円増の9円が計画されている。市場には今期最終利益は11億円前後との予想もあり、前日の決算発表後はいったん売りに押されたが、この日は好業績を再評価する買いが入った。

■オプトラン <6235>  2,227円  +205 円 (+10.1%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期経常は3%増で3期連続最高益、前期配当を5円増額・今期は5円増配へ」が好感された。

オプトラン <6235> が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。18年12月期の連結経常利益は前の期比54.9%増の109億円に拡大し、19年12月期も前期比2.8%増の113億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を50円→55円(前の期は40円)に増額し、今期も前期比5円増の60円に増配する方針とした。

⇒⇒オプトランの詳しい業績推移表を見る

■マツキヨHD <3088>  3,695円  +310 円 (+9.2%)  本日終値

マツモトキヨシホールディングス <3088> が続急騰。13日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比8.1%増の294億円に伸びて着地。ウエルシアホールディングス <3141> やサンドラッグ <9989> など業績が失速する同業が目立つなか、増益を確保したことが好感された。直近3ヵ月の10-12月期は暖冬傾向で冬物シーズン商品が苦戦したものの、新規出店やPB商品の販売拡大、既存店改装による活性化などで増収増益を確保した。また、インバウンド需要や越境ECは、購買動向の変化にきめ細かく対応したマーケティング戦略や免税対応店舗の拡大などが奏功し、堅調に推移している。

■ALBERT <3906>  9,860円  +700 円 (+7.6%)  本日終値

ALBERT<3906>が3連騰、年初から下値模索の動きにあったが、目先売りが希薄化したのを見計らってまとまった買いが流入、にわかに底入れ機運が台頭している。同社はディープラーニングなど人工知能(AI)分野で先駆し、データ解析からAIアルゴリズムの開発・実装までワンストップで対応する。ビッグデータ分析サービスで多方面の需要を取り込んでおり、その実力は、昨年のトヨタ自動車<7203>や東京海上ホールディングス<8766>、KDDI<9433>など大手企業との資本提携でも証明されている。あすの18年12月期決算発表を前に業績変化を先取りする買いが入っている。現在、求人需要に供給が全く追いつかないデータサイエンティストの育成に注力、人員拡充が進んでいることで19年12月期は利益を飛躍させる可能性がある。

■ブロードリーフ <3673>  611円  +39 円 (+6.8%)  本日終値

ブロードリーフ<3673>が急伸。同社はきょう正午に、19年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを45億円(前期比9.4%増)としていることや、年間配当を前期比1円増配の13円を計画していることが好感されたようだ。売上収益は220億円(同3.4%増)を予想している。既存システムのユーザー契約更新や新規顧客の獲得を着実に積み上げるとともに、作業分析ソフト「OTRS」の海外拡販を積極的に進めるとしているほか、データ提供サービスの増加を見込んでいる。

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