話題株ピックアップ【夕刊】(3):キリンHD、ソフトバンクG、オークファン
■キリンホールディングス <2503> 2,514.5円 -158.5 円 (-5.9%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期税引き前は23%減益、前期配当を3円増額・今期は12円増配へ」が嫌気された。
キリンホールディングス <2503> が2月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年12月期の連結税引き前利益は前の期比5.6%増の2468億円に伸びたが、19年12月期は前期比23.0%減の1900億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を48円→51円(前の期は46円)に増額し、今期も前期比12円増の63円に増配する方針とした。
■CKD <6407> 1,069円 -53 円 (-4.7%) 本日終値
CKD<6407>が大幅反落。14日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を1160億円から1150億円(前期比0.6%減)へ、営業利益を67億円から43億円(同65.5%減)へ、純利益を48億円から29億円(同68.3%減)へ下方修正し、あわせて期末配当予想を20円から8円に減額したことが嫌気された。半導体メモリー設備投資や中国での自動化投資減少の影響などにより、機器部門の売り上げが減少傾向にあることが要因という。また、直近の受注動向なども踏まえたとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年4~12月)決算は、売上高895億400万円(前年同期比5.8%増)、営業利益41億7400万円(同54.0%減)、純利益28億6200万円(同55.2%減)だった。
■ソフトバンクグループ <9984> 10,330円 -475 円 (-4.4%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が7日ぶり反落。ここ4~12月期の好決算と6000億円を上限とする大規模な自社株買いを背景に株価は上昇トレンドを強めていたが、きょうは全体相場がリスクオフに傾くなか売りに押される展開を余儀なくされている。売買代金はNEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>を凌いで全市場を通じてトップとなっている。きょうは先物主導で売り圧力の強い地合いとなっており、同社株など日経平均寄与度の高い値がさ株は裁定解消売りによる影響も受けている。また、同社が出資する米画像処理半導体大手のエヌビディアの四半期決算では最終利益が半減したことなども、ネガティブな思惑を与えている。
■大塚ホールディングス <4578> 4,380円 -140 円 (-3.1%) 本日終値
大塚ホールディングス<4578>が反落し、昨年来安値を更新。この日の寄り前に、大塚製薬が開発する精神病薬「ブレクスピプラゾール」の効能追加を目的とした双極性障害I型におけるグローバル臨床試験(フェーズ3)の結果速報を発表しており、主要評価項目においてプラセボ群と比較して統計学的有意な症状改善を示さなかったとしたことが嫌気された。同臨床試験は、デンマークのH.ルンドベック社と進めていたもので、この結果を受けて両社は、詳細な解析を行った後、試験結果についてFDA(米国食品医薬品局)と協議するとしている。
■ハナツアーJ <6561> 1,671円 +300 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
HANATOUR JAPAN <6561> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比61.5%減の7.2億円に落ち込んだものの、続く19年12月期は前期比2.7倍の19.4億円にV字回復し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は相次いで発生した自然災害の影響で、訪日客向けパッケージ旅行などの需要が落ち込んだことが響いた。今期はバスのリースバックによる収益構造改革効果でバス事業の業績が急改善する。旅行需要の回復に加え、昨年7月に開業した東京大森のホテルがフル稼働することもV字回復に貢献する。
■オークファン <3674> 1,735円 +300 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
ネットオークション比較サイトを運営するオークファン <3674> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した19年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常損益が2億7000万円の黒字(前年同期は1600万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。インキュベーション事業で海外大口案件の投資売却益が発生したことが寄与。昨年7月のオークション分析ツールの値上げ効果に加え、ソリューション事業で前期に発生した貸倒損失がなくなったことも黒字浮上に貢献した。通期計画の6億円に対する進捗率は45.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■富士ソSB <6188> 474円 +80 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値
富士ソフトサービスビューロ<6188>はストップ高。14日取引終了後に発表した19年3月期第3四半期累計(18年4~12月)の単独決算は、売上高が83億4000万円(前年同期比16.2%増)、営業利益は5億600万円(同2.2倍)、最終利益は3億5400万円(同2.2倍)と急拡大した。企業の人手不足の深化を背景にコールセンター事業やBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業などが好調で収益を押し上げている。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、営業利益5億5500万円(前期比78.4%増)に対する第3四半期時点の進捗率は90%を超えている。これを好感する買いを呼び込む形となった。
■セレス <3696> 1,785円 +300 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
セレス<3696>がストップ高。同社は14日取引終了後に、19年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益予想は15億円(前期比22.0%増)と、7期連続での最高益更新が見込まれていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高も7期連続で過去最高を更新する見通しで、150億円(同40.1%増)を予想している。今期はポイントサイトの会員数と掲載広告数の拡大に向けて各種施策に取り組むほか、無料コミックサイトや不動産情報サイトに続く新たなコンテンツメディアの立ち上げと収益化に注力する方針。また、子会社を通じて仮想通貨取引所の開設準備を進め、新たな仮想通貨関連事業の立ち上げにも積極的に取り組むとしている。
■マーケットE <3135> 900円 +150 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
マーケットエンタープライズ <3135> [東証M]がストップ高。14日大引け後、19年6月期の連結経常利益を従来予想の1億6200万円→2億4700万円に52.5%上方修正。増益率が72.3%増→2.6倍に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。農機具の買取販売、通信領域のサービス、オウンドメディア運営といった好採算事業の収益が想定以上に伸びることが寄与。同時に発表した7-12月期(上期)の同損益は1億4900万円の黒字(前年同期は300万円の赤字)に浮上して着地した。
●ストップ高銘柄
エムアップ <3661> 2,203円 +400 円 (+22.2%) ストップ高 本日終値
など、11銘柄
●ストップ安銘柄
エリアリンク <8914> 1,013円 -300 円 (-22.9%) ストップ安 本日終値
インターアクション <7725> 1,705円 -500 円 (-22.7%) ストップ安 本日終値
マイネット <3928> 1,375円 -400 円 (-22.5%) ストップ安 本日終値
エクストリーム <6033> 2,780円 -700 円 (-20.1%) ストップ安 本日終値
リミックスポイント <3825> 343円 -80 円 (-18.9%) ストップ安 本日終値
など、10銘柄
株探ニュース