明日の株式相場見通し=不透明感から投資意欲後退、米朝の非核化合意ならず
あす(1日)の東京株式市場は、28日の米朝首脳会談で、北朝鮮の非核化に関して合意に至らなかったことから、先行き不透明感が増したとの受け止めにより投資意欲がやや後退し、日経平均株価は軟調な推移となりそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が軟調な推移となったことに加え、寄り付き前に発表された1月の鉱工業生産指数の市場予想以上の低下や、中国2月の製造業PMIも低水準だったことから売り優勢の展開となった。更に、後場後半には“米朝首脳会談で非核化合意に至らず”との情報が伝えられ、大引けに掛けて下げ幅が拡大する推移となった」との見方が出ていた。
28日の東京株式市場は、利益確定売りに押される展開となった。後場終盤になって日経平均は下げ幅を広げ2万1400円台を下回って引けた。日経平均株価終値は、前日比171円35銭安の2万1385円16銭と反落した。
日程面では、10~12月期の法人企業統計、1月の完全失業率・有効求人倍率、2月の消費動向調査、2月の自動車販売台数に注目。海外では、米2月のISM製造業景況指数、ユーロ圏1月の失業率が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)