来週の株式相場見通し=米中貿易交渉進展期待で上値試す、25日・75日線のGC接近
来週(4~8日)の東京株式市場は、減速懸念がつきまとう中国経済指標の発表や、中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)の動向に注意は必要とされるものの、1日の期限が延長となった米中貿易交渉進展への期待感が継続するなかで、日経平均株価2万1500円水準の値固めから上値を試す展開が予想される。来週の日経平均の想定レンジは2万1300~2万1900円とする。
市場関係者からは「東京株式相場で、連日の薄商いのなか日経平均が今週末に心理的フシ目の2万1600円を終値で上回ったことで、目先的な達成感から今後足踏み状態を指摘する声も聞かれる。ただ、外国為替市場では1ドル=111円台後半と、約2カ月半ぶりの円安・ドル水準となってきた。また、日経平均の日足チャートでは25日・75日の両移動平均線のゴールデンクロス(GC)が目前に迫っており、先高期待感も高まっている」との見方が出ていた。
日程面では、2月のマネタリーベース(4日)、1月の景気動向指数(7日)、10~12月期のGDP改定値、2月の景気ウォッチャー調査、1月の家計調査、メジャーSQ算出日(8日)に注目。
海外では、中国全国人民代表大会開幕、米2月のISM非製造業景況指数、米12月の新築住宅販売件数、米1月の財政収支(5日)、米12月の貿易収支、米2月のADP雇用統計(6日)、ECB定例理事会(7日)、米2月の雇用統計、中国2月の貿易収支(8日)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)