話題株ピックアップ【昼刊】:アダストリア、サンバイオ、ファストリ

注目
2019年3月5日 11時39分

■アダストリア <2685>  2,325円  +273 円 (+13.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

アダストリア<2685>が急騰。4日の取引終了後、2月度の国内月次売上高を発表しており、既存店売上高は前年同月比14.8%増と2ケタ増で2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。平年と比べて気温が高く推移したことに合わせ、店頭の季節対応を強化したことで客数の伸長につながり、春物が順調に立ち上がったことが寄与した。アイテム別では、軽アウターやワンピース、スカートなどが売り上げの中心となった。なお、19年2月期通期既存店売上高は前期比0.4%減だった。

■サンバイオ <4592>  3,125円  +166 円 (+5.6%)  11:30現在

サンバイオ<4592>3日続伸。開発中の再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした米国フェーズ2bの臨床結果が不調に終わったことを受け、株価は1月末から2月初旬にかけて暴落、1万2000円近辺からわずか5営業日で2000円台まで水準を切り下げた。しかし、SB623についてはドロップアウトを決めたわけではなく、今月下旬までに今後の計画を開示する見通しにあることで、これに期待する動きもあるようだ。また、外傷性脳挫傷を対象とする臨床は好結果が出ていることで、こちらについては今期に承認申請することが予想されている。需給面でも株価の底入れが確認された格好で、短期筋のリバウンド狙いの買いが厚みを帯びている。

■ファーストリテイリング <9983>  54,850円  +1,440 円 (+2.7%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>は3日続伸。4日の取引終了後に発表した2月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店売上高は前年同月比3.0%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。春物商品が順調に立ち上がったことが寄与した。なお、客単価は冬物処分が進んだ影響などで同1.4%減となったが、客数は同4.5%増となった。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,909円  +22 円 (+1.2%)  11:30現在

オイシックス・ラ・大地<3182>が反発。4日の取引終了後、ヤマトホールディングス<9064>傘下のヤマト運輸と取り組んでいる農産品物流の課題解決に向けた「ベジネコ」プロジェクトに関して、第1弾としてながさき南部生産組合(長崎県南島原市)にシステム提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。両社は17年10月から、オイシックス・ラ・大地の有する生産者ネットワークやヤマト運輸の有する輸送ネットワークといった両社のリソースを活用し、農産品物流の課題解決を目指す「ベジネコ」プロジェクトを立ち上げ、受発注から配達までをワンストップで効率化するオープンプラットフォームの構築に向けて共同研究を実施。今回、そのソリューション第1弾としてながさき南部生産組合に2月25日からシステムを提供しており、3月11日からはサラダボウル(山梨県中央市)での利用もスタートするとしている。更に、19年度中にソリューション第2弾として小売店との出荷調整の効率化などにも対応できるシステムの提供を開始し、第3弾としてそれらのデジタルデータを物流事業者と連携して輸送の効率化を図る仕組みをつくり、産地の販路拡大や消費地の仕入れ先拡大にも貢献できるオープンプラットフォームの提供開始を予定しているという。

■ソウルドアウト <6553>  3,830円  +30 円 (+0.8%)  11:30現在

ソウルドアウト<6553>は3日続伸。4日の取引終了後、東京証券取引所から東証1部または同2部へ22日に市場変更する承認を受けたと発表したことが好感されている。同時に株式売り出しを実施することも明らかにした。同社の大株主のヤフー<4689>や荻原猛社長などが99万7000株の売り出しを行う。上限14万3000株のオーバーアロットメントによる売り出しも実施する。売出価格は12日から14日のいずれかの日に決定する。東証の所属部も、売出価格の決定以降に決まる予定。

■幸楽苑ホールディングス <7554>  2,544円  +4 円 (+0.2%)  11:30現在

幸楽苑ホールディングス <7554> が7日続伸。4日大引け後に発表した2月の既存店売上高が前年同月比11.1%増に伸び、5ヵ月連続で前年実績を上回ったことを好感する買いが向かった。足もとの業績は餃子無料クーポン券の廃止や営業時間短縮によるコスト削減などが奏功し、大幅赤字に沈んだ前期から急速に回復している。4-12月期決算を発表した1月25日には今期2回目となる通期業績予想の大幅上方修正を発表。上方修正後の株価は材料出尽くし感などから大きく売られたが、その後は見直し買いが進み、この日は1月4日に記録した上場来高値まであと95円に迫る場面もあった。

■DyDo <2590>  5,300円  -150 円 (-2.8%)  11:30現在

ダイドーグループホールディングス<2590>が3日続落となっている。同社は4日取引終了後に、20年1月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを34億円(前期比44.0%減)としていることが影響しているようだ。売上高は1700億円(同0.9%減)を予想。国内飲料事業の売り上げを慎重にみているほか、医薬品関連事業の新工場・新ラインの稼働準備、希少疾病用医薬品事業の立ち上げなどの成長戦略の推進にかかる先行投資が影響するとしている。

■ダイキン工業 <6367>  12,505円  -185 円 (-1.5%)  11:30現在

ダイキン工業<6367>は3日ぶりに反落。岩井コスモ証券は4日付で、同社の目標株価を1万5500円から1万4500円に引き下げた。投資判断「A」を継続した。同社が手掛ける空調機器の販売が世界的に好調で増収増益が続いている。高付加価値製品の拡販や売価施策の徹底や、トータルコストダウンの推進といった基本戦略はしっかり進められているからとみている。また、事業環境の悪化が懸念された中国の影響は限定的で、18年4~12月期では2%の増収を確保している。同証券では同社を総合空調メーカーとして世界的に高い競争力を持つ点を評価している。19年3月期営業利益が会社計画の2700億円に対して2750億円(前期比8%増)、20年3月期の同利益は対今期予想比11%増の3060億円になるとみている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,735円  -50 円 (-1.3%)  11:30現在

ユナイテッドアローズ<7606>は小動き。4日の取引終了後に発表した2月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比6.1%増と13カ月連続前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。月前半は前年同月に比較し気温が低く推移したことに伴い、冬物アウターや防寒小物などの最終セールが好調に推移。一方、中旬以降は気温の上昇に伴い春物商品が順調に売り上げを伸ばした。アイテム別では、メンズは月を通じてアウター、ジャケット、パンツ、シューズなどが、ウィメンズはアウター、ジャケット、スカート、ワンピースなどがそれぞれ好調に推移した。

■泉州電業 <9824>  2,784円  -32 円 (-1.1%)  11:30現在

泉州電業<9824>は冴えない。4日の取引終了後に発表した第1四半期(18年11月~19年1月)連結決算は、売上高213億6700万円(前年同期比4.4%増)、営業利益10億7700万円(同34.8%増)、純利益7億6700万円(同28.8%増)と大幅増益となったが、市場の反応は限定的のようだ。第1四半期は、銅価格の下落による販売価格の低下要因はあったものの、民間設備投資向けに電線需要が底堅く推移したほか、建設需要も堅調に推移したことが売上高・利益を押し上げた。なお、19年10月期通期業績予想は、売上高850億円(前期比3.6%増)、営業利益41億2000万円(同6.5%増)、純利益28億6000万円(同20.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■日本ガイシ <5333>  1,705円  -15 円 (-0.9%)  11:30現在

日本ガイシ<5333>は小反落。同社のほか、ノリタケカンパニーリミテド<5331>、TOTO<5332>、日本特殊陶業<5334>の4社は4日取引終了後に、共同で固体酸化物形燃料電池(SOFC)の研究開発を進めるための合弁会社を設立することで合意したと発表。これが株価の下支えとなる一方、全体相場の軟調地合いが重荷となっている。4社はこれまで培ってきたSOFCに関する技術やノウハウなどを持ち寄り、互いが持つ経営資源を融合することで早急な商品化を実現したい考え。なお、合弁会社の事業開始は19年12月1日を予定しているが、資本金や出資比率などの詳細は現在協議中だとしている。

■山王 <3441>  878円  +150 円 (+20.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

山王<3441>がストップ高買い気配。5日・25日移動平均線が収れんする720円近辺を一気に上放れる動き。同社は電子部品の金属表面処理加工を手掛け、金メッキ加工を主力としている。4日取引終了後、開発中の水素透過膜の進捗に関して福島再生可能エネルギー研究所が発表を行ったことを開示。電解法を用いることで薄膜化が可能であり、貴金属パラジウムが必要量で作製できることからコスト面の負担も軽減され、膜の性質はしなやかで伸びにも強く、評価の結果水素透過量は文献値を超える状況となった。これを材料視する形で投資資金の買いを呼び込んだ。

■ゼネラルパッカー <6267>  2,350円  +400 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

ゼネラルパッカー <6267> [JQ]がストップ高買い気配。4日大引け後、19年7月期の連結経常利益を従来予想の4億円→6億円に50.0%上方修正。増益率が6.4%増→59.6%増に拡大し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。自動化・省力化ニーズの高まりを背景に設備投資需要が増加するなか、包装機械の受注が想定より伸び、売上高が計画を15.3%も上回ることが利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の45円→50円(前期は44円)に増額修正したことも支援材料となった。また、前日終値ベースの予想PERが12.8倍→8.2倍に急低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■双信電機 <6938>  604円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

双信電機<6938>が連日のストップ高。前日はストップ高に買われ、東証1部値上がり率トップに買われたがきょうも投資資金の攻勢に陰りはみられず、目先筋の利益確定売りを飲み込んでいる。フィルターやコンデンサーなどを中心に電子部品を製造販売する。半導体製造装置や工作機械など産業機器向けのほか情報通信機器向けにも展開。次世代通信規格の5G向け積層誘電体フィルターでは、足もとは受注案件が本格的に立ち上がっていないものの、2020年の東京五輪を前に今後は需要取り込みが期待されている。

■ピーエイ <4766>  317円  +37 円 (+13.2%)  11:30現在

ピーエイ<4766>がカイ気配で始まり続急騰、17年10月以来約1年5カ月ぶりに300円大台乗せを果たした。前日はストップ高に張りつき1日で40%高に買われる人気となっていたが、きょうも物色人気が継続している。求人情報サイトの運営や無料求人誌発行、さらに人材派遣事業や、保育関連事業に展開する。4月からの「改正出入国管理法」施行に伴う外国人就労拡大では、ベトナム人材へのアプローチで業界を先駆する。既に同社はベトナムに100%出資の現地法人を2社設け、国内でもアルバイト中心にベトナム人の紹介及び斡旋ビジネスを手掛ける。政府は4月の新在留資格による外国人労働者受け入れと合わせ、都市部へ人材が集中しないように配慮した政策を打ち出す構えにあるが、同社は新潟や長野、福島などを中心に地方に強く、国策に乗る人材関連株として存在感を高めている。

●ストップ高銘柄

倉庫精練 <3578>  865円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在

多摩川ホールディングス <6838>  878円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在

トランザス <6696>  995円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在

ETFSエナ <1685>  501円  -3 円 (-0.6%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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