今日の為替市場ポイント:米利上げ休止を意識したドル売りは一巡

通貨
2019年3月22日 8時43分

21日のドル・円相場は、東京市場では110円75銭から110円35銭まで下落。欧米市場でドルは110円30銭から110円96銭まで反発し、110円80銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は、主に110円台後半で推移か。米政策金利の年内据え置き予想を背景とするドル売りは一巡しており、新たなドル売り材料が提供されない場合、ドル・円は底堅い動きとなりそうだ。

21日のニューヨーク市場では、米経済指標の改善を受けてドルを買い戻す動きが観測された。米国債の利回り水準はやや上昇したが、自律反発の範囲内との見方が多い。政策金利の年内据え置きを想定して、長期債の利回り水準は上げ渋る状態が続くとみられる。現時点で年内に利下げが実施されるとの見方は特に増えていないが、米短期債(6カ月から2年)と10年債の利回り格差は縮小傾向が続いている。

一部の市場参加者は「利上げを休止しても米国の景気後退入りの可能性が低下することはおそらくない」と考えており、年内に短期債と10年債の利回り格差はなくなるか、逆転すると予想している。20日に公表されたFOMC声明には「労働市場は依然強い、雇用の伸びも堅調」、「委員会は引き続き経済活動の拡大が持続すると予想」との見解が含まれているが、雇用の伸びが鈍化した場合、利下げ観測が急浮上し、ドルの上値はかなり重くなる可能性がある。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.