話題株ピックアップ【夕刊】(1):クスリアオキ、東エレク、スズキ

注目
2019年3月22日 15時13分

■クスリアオキ <3549>  8,040円  +620 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

クスリのアオキホールディングス <3549> が急伸。20日大引け後に発表した19年5月期第3四半期累計(18年6月-19年2月)の連結経常利益が前年同期比17.9%増の111億円に伸びて着地したことが買い材料視された。関東や北陸、東海・近畿などにドラッグストア60店舗を新規出店し、14.2%の大幅増収を達成したことが寄与。部門別では食品や日用品、化粧品などの販売が好調だった。通期計画の135億円に対する進捗率は82.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■トリケミカル研究所 <4369>  5,350円  +385 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

半導体、太陽電池の製造に必要な化学材料の製造販売を手掛けるトリケミカル研究所 <4369>は大幅続伸、2月26日につけた高値を約1カ月ぶりに一気に上回ってきた。同社は15日、20年1月期の連結業績予想を発表した。売上高は88億3000万円(前期比13.3%増)、経常利益は32億6000万円(同11.2%増)、最終利益は24億7000万円(同8.9%増)を見込んでいる。積極的な設備と人員への投資を行いながら、新規材料の市場投入と既存の材料の生産性向上を併せて図ることで、より収益力を確固たるものにする。また、東アジア市場の中長期的な成長を達成するため、台湾での子会社工場の建設や、韓国での関係会社と連携した事業活動を強力に推進することで、グループ全体のシナジーを強化し、事業の効率化、新規顧客の獲得を継続する。

■東京エレクトロン <8035>  16,515円  +815 円 (+5.2%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などをはじめ半導体関連株に幅広く買いが流入。前日の米国株市場ではマイクロンテクノロジーが決算を好感されて9.6%高と急騰したほか、エヌビディアも5.5%高と大幅高、アプライドマテリアルズも4.4%の上げとなるなど半導体セクターの上昇が際立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.5%高で遂に2001年以来の18年ぶりの高値圏に浮上した。東京市場でも、相対的に出遅れ顕著な半導体関連はこれに追随する動きとなっている。

■石原産業 <4028>  1,189円  +57 円 (+5.0%)  本日終値

石原産業 <4028> が大幅反発。20日大引け後、従来無配としていた19年3月期の期末一括配当を12円実施し、14期ぶりに復配する方針としたことが買い材料視された。好調な業績や財務状況などを踏まえ、株主への利益還元を復活する。今期の最終利益は前期比2.1倍の73億円に拡大を見込む。配当権利日の26日を目前に、配当取り狙いなどの買いが向かった。

■エス・エム・エス <2175>  1,976円  +75 円 (+4.0%)  本日終値

エス・エム・エス<2175>が続伸。20日の取引終了後、従来未定としていた19年3月期の期末一括配当を7円50銭にすると発表。前期実績に比べて実質1円の増配になることが好感された。

■京阪神ビルディング <8818>  1,016円  +35 円 (+3.6%)  本日終値

京阪神ビルディング<8818>が続伸。東海東京調査センターが20日付で、投資判断を新規に「アウトパフォーム」目標株価1300円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、5棟のウインズビル(場外馬券売場)のほか、7棟のデータセンタービルを管理・運営するなど特色ある賃貸ポートフォリオを構成している点を評価。20~21年にかけて開発物件が竣工予定であり、新ビルの寄与を通じた利益成長が見込める局面であるとしている。

■スズキ <7269>  5,080円  +171 円 (+3.5%)  本日終値

スズキ<7269>が4日ぶりに反発。同社は20日取引終了後に、トヨタ自動車<7203>とハイブリッド車(HV)をはじめとした電動化技術の普及など、新たな協業について具体的な検討に着手することで合意したと発表。両社は2017年2月6日の業務提携に向けた覚書締結以降、具体的な内容の検討を続けており、今回の合意はその一環。新しい協業についての具体的項目としては、トヨタの強みである電動化技術や電動車の供給、スズキが持つ小型車・小型パワートレーンの供給、両社は強みを生かした開発・生産領域での協業などを挙げている。

■セプテニHD <4293>  333円  +9 円 (+2.8%)  本日終値

セプテーニ・ホールディングス<4293>が反発。この日、傘下のセプテーニが、AI(機械学習)を活用したウェブデータソリューションツール「Precog for WEB(プリコグ フォー ウェブ)」を開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同ツールは、AIを活用し、WEBサイト上のアクセスログや各種サードパーティのデータをもとに、「資料請求」や「トライアル商品購入」以降の、「成約」や「定期購入」といった顧客定着につながるさまざまなアクションの予測モデルを構築し、その傾向をインサイトとして可視化する。さらに、これらの情報を主要広告媒体と連携し、各ユーザーに合わせたリターゲティング広告の配信やオーディエンス拡張配信などを実施することで、質の高いアプローチをより効果的に行うことができるとしており、テスト運用ではトライアル商品購入後の再購入率が約30%向上し、再購入者獲得単価を約50%改善することができたとしている。

■東電HD <9501>  708円  +12 円 (+1.7%)  本日終値

東京電力ホールディングス<9501>が続伸。この日朝の日本経済新聞電子版で、「東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資する火力発電会社のJERAは水素事業に参入する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、JXTGホールディングス<5020>傘下のJXTGエネルギーと共同で世界最大級の製造設備をつくるもようで、20年6月に稼働させるとしている。東京五輪では、水素を燃料とする燃料電池バスを大量に使う計画があることから、この供給拠点にするとしている。

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