明日の株式相場見通し=急落の反動で自律的な買い、株価指数先物主導の動き続く
あす(26日)の東京株式市場は、きょう全面安で日経平均株価が急落したことへの反動も予想され、自律反発の動きが強まりそうだ。また3月期末の権利付き最終日とあって、配当権利取りの駆け込み買いも想定される。ただ、現地25日の米株式相場が下げ止まらない場合は続落となる可能性もある。
市場関係者からは「きょうは、世界的景気減速懸念を背景とした前週末の米株式相場の急落を嫌気して、東証1部上場の2014銘柄が値下がり(値上がり104銘柄、変わらず22銘柄)する文字通りの全面安商状となった。株価指数先物主導の売りが加速し、日経平均への寄与度の高い値がさ株に大幅安する銘柄が目立った。更に、外国為替市場で1ドル=109円台後半へと円高・ドル安が進行したことで、主力の自動車株や電機株も軒並み売られた」との見方が出ていた。
25日の東京株式市場は、寄り付きから売り一色の展開となり日経平均は急落した。下げ幅は一時、前週末比700円を超え、これは昨年12月25日以来3カ月ぶりの大きさだった。日経平均株価終値は、前週末比650円23銭安の2万977円11銭と3日ぶりに急反落した。
日程面では、2月の企業向けサービス価格指数、日銀金融政策決定会合の主な意見(3月14~15日分)、3月期末権利付き最終日に注目。海外では、米3月のCB消費者信頼感指数、米2月の住宅着工件数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)