ギャップ・アップ後は配当志向の物色で底堅く/オープニングコメント

市況
2019年3月26日 8時38分

26日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されよう。25日の米国市場は、世界経済減速への懸念が根強いものの、終日もみ合う展開となり、NYダウは14ドル高と小幅に上昇している。前日のグローベックスの米株先物で100ドル安を織り込んでいたこともあり、やや安心感につながりそうである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の20935円。円相場は1ドル110円00銭台で推移している。

明確なボトム形成とはいかないだろうが、日経平均は前日に一時700円を超える下落をみせたこともあり、まずはシカゴ先物にサヤ寄せする格好からのギャップ・アップからのスタートとなろう。昨日は期末要因から薄商いの中をインデックス売買に振らされた格好だったが、本日もインデックス売買に振らされやすい状況であろう。

買い一巡後はこう着感が強まりやすいだろうが、本日は3月期決算企業の配当権利付き最終日となる。足元で減配の動きがみられるとはいえ、配当権利落ち金額は日経平均が約180円程度、TOPIXが17.6pt程度、JPX400が154pt程度とみられている。また、配当落ち後は、配当再投資による買い需要が見込まれており、相場全体の下支えとして意識されやすい。

なお、配当再投資の買いは、パッシブ連動資金が実際の配当金の支払いが2-3カ月先になることによる未収配当分の株式比率低下を防ぐため、先物を代用して落ち分を買い入れる動きがある。そのため、ベンチマークに対してトラッキングエラーを嫌うETFなどは、配当権利付き最終日である26日大引け値近辺か、配当落ち日である27日の寄り付き近辺に買いを入れる動きがみられている。

その他、エーザイ<4523>が昨日もストップ安となりやや意外感があるが、本日は全株一致で寄り付くと考えられるため、バイオ関連への落ち着きにつながろう。その他、アップルは25日にイベントを開催し、メディアサービスを発表した。アップル株は反応薄ではあったが、メディアサービスなどを手掛けている企業などへは、関連銘柄として物色が向かいやすいとみられる。

《AK》

提供:フィスコ

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