話題株ピックアップ【夕刊】(2):オービック、参天薬、国際石開帝石
■オービック <4684> 11,300円 +90 円 (+0.8%) 本日終値
オービック<4684>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2019年3月期の連結営業利益は前期比16%増の375億円程度になる見通しだ」と報じられており、会社側の従来予想である350億円を上回り、25期連続で過去最高益を更新するとの観測が好感されたようだ。記事によると、主力のERP(統合基幹業務システム)が好調なほか、ERPを顧客の要望に応じて改修するシステム開発も伸びるという。なお、決算発表は4月25日を予定している。
■アイネス <9742> 1,319円 +9 円 (+0.7%) 本日終値
アイネス <9742> が続伸。26日大引け後、発行済み株式数の16.4%にあたる470万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月28日。
■参天製薬 <4536> 1,672円 +8 円 (+0.5%) 本日終値
参天製薬<4536>は続伸。この日の前引け後に、自社株の消却を発表しており、これを好材料視した買いが入った。消却前発行済み株数の1.84%にあたる750万株を3月29日付で消却するという。なお、消却後の発行済み株数は3億9974万6854株となる予定だ。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,055円 +4 円 (+0.4%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>が高い。足もとは世界景気減速懸念によるリスク回避の流れが一服し、原油市況も戻り歩調。前日のWTI原油先物価格は1ドル12セント高の1バレル=59ドル94セントと4日ぶりに急反発、これを背景に米国株市場ではシェブロン、エクソンモービルなどのエネルギー関連株が上昇し、NYダウの押し上げに寄与した。東京市場でもこの地合いを引き継ぎ、資源開発関連など原油価格と株価連動性の高い銘柄が投資資金を引き寄せた。
■アルコニックス <3036> 1,198円 -108 円 (-8.3%) 本日終値 東証1部 下落率3位
アルコニックス<3036>が26日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を2700億円から2440億円(前期比1.6%減)へ、営業利益を70億円から60億円(同18.1%減)へ、純利益を55億円から43億円(同19.4%減)へ下方修正した。銅・アルミなどの非鉄金属商品相場が下落し下期を通じて低調に推移したことや、米中貿易摩擦の影響などで中国市場に関連する取引が急速に冷え込んだことが要因。また、第3四半期にレアメタルなどの取引で発生した滞留債権に対して貸倒引当金を計上したことなども利益を押し下げるとしている。
■関西電力 <9503> 1,670.5円 -73.5 円 (-4.2%) 本日終値
関西電力<9503>が安い。同社は26日に22年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表したが、アナリストからは現状維持の目標となっており、「ネガティブ」と評価する見方が出ている。同計画では、経常利益や自己資本比率、ROAでの目標が示されたが、すでに達成済みのものが多く現状維持の内容と受け止められた。また、配当も安定的に実施することにとどまった。同日に中部電力<9502>が19年3月期の増配を発表したことなどとは対照的とみる声も出ている。
■出光興産 <5019> 3,950円 -75 円 (-1.9%) 本日終値
出光興産<5019>に再評価余地が指摘されている。SMBC日興証券では26日、同社株の投資評価「1」を継続し、目標株価は5600円(従来5900円)とした。同社は4月1日に昭和シェル石油と経営統合し、新たなスタートを切る。同証券では、昭和シェルとの経営統合後の利益水準と株主還元(総還元性向50%以上)が過小評価されていると指摘。特に、配当はきょう上場廃止となった昭和シェルの株主にとって減配とならない水準などを考慮したうえで、220円が安定配当水準になると予想している。19年3月期の連結営業利益は、石油化学の市況悪化もあり前期比3%減の1950億円(会社予想1690億円)を見込むが、20年3月期は経営統合のシナジー効果もあり、今期推定比40%増の2740億円を予想している。
■三菱UFJ <8306> 553.6円 -8 円 (-1.4%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクなどが軟調。市場では「きょうは配当権利落ちの影響でメガバンクの下げは仕方のない部分もある。前日は米長期債利回りが上昇に転じたが、直近のFRBの姿勢などから金利の先安観は拭えず、長短金利の逆転現象など米国事業における大手金融機関の収益環境はなかなか好転しないとの見方が強いようだ。ただ、それを差し引いても株価は売られ過ぎている感触があり、少し長い目でみればここでの押し目は買い場となっている可能性がある。」(準大手証券ストラテジスト)との声が出ていた。
■レアジョブ <6096> 3,300円 +500 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
レアジョブ<6096>がストップ高。同社は26日、世界150カ国以上で英語学習プラットフォームサービスを提供している米Voxy(ヴォクシー)と連携すると発表。これが材料視されたようだ。同社は今後、Voxyに対応したオンライン英会話レッスンを開発し、今年7月にベータ版として試験提供する予定。まずは「レアジョブ英会話」法人向けサービス「ビジネス英会話コース」を利用している企業などに提供し、対象範囲を順次検討するとしている。
株探ニュース