話題株ピックアップ【夕刊】(3):東京機、CRIミドル、キャンバス
■東京機械製作所 <6335> 514円 +64 円 (+14.2%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
東京機械製作所<6335>が急騰。同社は新聞用輪転機で断トツのシェアを誇っており、「新元号の公表が4月1日に迫るなか、改元関連の特需が見込めるとの思惑から買われているようだ」(国内ネット証券アナリスト)。業績も19年3月期は輪転機の大手新聞や地方紙向け納入などが寄与して営業利益段階で前期比2.7倍の5億円と回復色を強める見通し。ただ、「期間限定のマネーゲーム的な様相が強い。思惑先行でファンダメンタルズとはかけ離れた上昇で、資金の逃げ足も速そうだ」(同)としていた。
■コムシード <3739> 741円 +81 円 (+12.3%) 一時ストップ高 本日終値
コムシード<3739>が一時ストップ高。同社はきょう、オンラインクレーンゲーム「TOKYO CLAW MACHINE」の繁体字版が台湾のGoogle Playでプレオープンしたと発表。「TOKYO CLAW MACHINE」は、同社が出資するGRIP(東京都渋谷区)との共同開発プロジェクト。インターネットを通して実物のクレーンゲームを操作し、景品を獲得できるオンラインクレーンゲームで、台湾Google Play版プレオープンを皮切りに、AppStore版をリリースし、アジア、北米など海外マーケットを中心に展開していく予定だとしている。
■グローバルグループ <6189> 1,119円 +117 円 (+11.7%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
グローバルグループ<6189>が大幅高。5日移動平均線を足場に一段高となり、中期トレンドでも25日・75日移動平均線のゴールデンクロスが目前でここからの上値余地を示唆している。同社は首都圏を中心に保育所を運営しているが、政策恩恵が改めて意識されている。参院予算委員会で新年度予算が自民・公明両党などの賛成多数で可決したが、予算案は、消費税率の引き上げに伴う景気対策の費用のほか、幼児教育と保育の無償化の経費も計上されていることで、同社の収益環境には追い風が期待される。
■CRI・ミドルウェア <3698> 4,065円 +390 円 (+10.6%) 本日終値
CRI・ミドルウェア<3698>が反発。26日の取引終了後、サウンド再生ミドルウェア「D-Amp Driver(ダンプドライバー)」が、富士ゼロックス(東京都港区)のデジタルカラー複合機「ApeosPort-7C/DocuCentre-7C」シリーズ16機種に、音色による通知技術として採用されたと発表しており、これが好感された。同複合機シリーズは、セキュリティー機能を強化し、「やさしい、かんたん・あんしん、つながる」をコンセプトに基本機能とデザインを刷新し、日本及びアジア・パシフィック地域で、昨年11月から順次発売が開始されているシリーズ。マシンのステータスやユーザーの操作に対するフィードバックを知らせる音色を「D-Amp Driver」で実現しており、機械的なアラーム音ではなく、耳に心地良いサウンド再生となっているのが特徴としている。
■santec <6777> 1,603円 +150 円 (+10.3%) 本日終値
santec<6777>は続急騰。独自技術に強みを持つ光通信用部品メーカーで、次世代通信規格5G関連向け光モニターが海外で会社側の計画を上回る勢いで伸びている。5G基地局インフラは大手通信設備・機器メーカーにとって10年に1度のビジネスチャンスになるとの見方があるが、既に北米の大手メーカー向けで高水準の受注実績をみせている同社は、これから本格化する国内5G関連の案件でも旺盛な需要を確保するとの期待がある。国内ではKDDI<9433>が5Gの普及本格化を前に人工知能(AI)や仮想現実(VR)などのスタートアップと連携を加速させており、同社もこうした通信メガキャリアの動きにあわせて収益機会の拡大が見込まれる。
■デファクトスタンダード <3545> 464円 +42 円 (+10.0%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
デファクトスタンダード<3545>が6日ぶりに反発。同社は26日、ブランド品のサブスクリプション型シェアリングサービス「ブランディアレンタル」を5月から開始すると発表。このサービスは、同社が保有する約55万点のリユースブランド品のなかから、レンタルニーズが高く、コンディションの良いバッグなどを月額4980円で会員に提供するもの。既存事業に「借りる」サービスを追加することで、ユーザーの使い勝手向上などにつなげる考えだ。
■カーチスHD <7602> 233円 +20 円 (+9.4%) 本日終値
カーチスホールディングス<7602>に買いが先行。同社は26日取引終了後に、中国の山東新華錦と合弁会社設立を進めることで基本合意したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。同社は今回の基本合意締結を足掛かりに、中国における中古車事業でこれまでに培ってきた日本での自動車流通のノウハウや査定技術に加え、人工知能(AI)システムの導入、中央アジア、欧州方面への物流・輸出などの業務について具体的内容を協議し、中国国内で成長する中古車市場とともに事業展開を目指す方針。なお、合弁会社の設立日や出資比率などの詳細は未定で、正式決定した際には速やかに公表するとしている。
■博展 <2173> 781円 +59.5 円 (+8.3%) 本日終値
博展<2173>が大幅高で6日ぶりに反発。26日の取引終了後、グループ会社のスプラシアが、自動動画生成エンジンを活用したビジネス動画制作サービス「CM STUDIO」の提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、これまでの動画生成サービスとは異なり、プロが制作した動画テンプレートやプロ向け画像・音源素材を購入できるマーケットプレイスを併設しているのが特徴。サービス開始時のソリューションパートナーとして、プロ向けストックフォトの「アマナイメージズ」、音源素材の「Audiostock」、さらに複数の動画制作会社が参画しており、特別な知識がなくても、誰でも担当になったその日から簡単にハイクオリティなCM動画を制作できるとしている。
■システムインテグレータ <3826> 831円 +63 円 (+8.2%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
システムインテグレータ<3826>が大幅高。電子商取引システムやデータベース開発に実績が高いソフトハウスで、19年2月期営業利益は前期比微増の5億円見通しにあるが、上振れて着地した可能性が高いとの見方もある。また、20年2月期は2ケタの利益成長が有力視される。ディープラーニング技術を活用した自動品質検査システムである「アイシア アノマリー ディテクション」は新たなAIサービスとして引き合いが旺盛。また、AIを活用した会社情報検索サービスも実用化しており、今後の需要取り込みが期待されている。
■キャンバス <4575> 689円 +49 円 (+7.7%) 本日終値
キャンバス<4575>、ラクオリア創薬<4579>、ヘリオス<4593>、トランスジェニック<2342>、免疫生物研究所<4570>などバイオ関連株が軒並み高。きょうは3月決算企業の配当権利落ちもあって、全体相場は主力株中心に軟調だが、相対的に中小型テーマ株への物色資金シフトがみられる。そのなかバイオ関連は消去法的に投資資金を呼び込む形となった。きょうアンジェス<4563>が遺伝子治療薬として国内初となる重症虚血肢治療薬「コラテジェン」の限定承認を受けたことで株価を急伸させており、この流れが横に波及している。個別ベースでみても3月下旬から春の学会がスタートしていることで株価の刺激材料に事欠かない。
●ストップ高銘柄
Mマート <4380> 2,011円 +400 円 (+24.8%) ストップ高 本日終値
AppBank <6177> 440円 +80 円 (+22.2%) ストップ高 本日終値
G-FACTORY <3474> 476円 +80 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
地域新聞社 <2164> 1,170円 -300 円 (-20.4%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース