【↓】日経平均 大引け| 49円安だが実質プラス圏、配当権利落ち分170円も底堅さ発揮 (3月27日)
始値 21353.61
高値 21388.59(09:02)
安値 21242.52(11:11)
大引け 21378.73(前日比 -49.66 、 -0.23% )
売買高 13億1128万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3799億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、配当権利落ち反映も後場は先物主導で下げ渋る
2.配当権利落ち分は170円程度で、日経平均は実質プラス圏での着地
3.前日の米株高や為替の円安を追い風材料に下値では押し目買いを誘う
4.中国・上海株や香港株などが強調展開で、投資家のセンチメント改善
5.原油市況高を背景に資源株が強い動き、電機セクターも底堅さを発揮
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは140ドル高と続伸した。世界的な景気減速懸念が一服し、エネルギーや資本財、金融株などが上昇した。
東京市場では、配当権利落ちの影響もあって日経平均株価は反落した。前日の大幅高の反動が出た形だが、下値では押し目買いが入り底堅さを発揮した。
27日の東京市場は、朝方売り優勢で始まり日経平均は漸次水準を切り下げたものの、売り一巡後は下げ渋り、後場は日銀のETF買いなどの思惑も背景に、株価指数先物主導で下げ幅を縮小した。配当権利落ち分が170円あまりと試算され、これを差し引けば実質100円以上の上昇となる。前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が揃って上昇したことや、為替が1ドル=110円台後半の推移とドル高・円安水準でもみ合ったことが追い風材料となった。中国・上海株や香港株などが強調展開だったことも投資家のセンチメントを改善させた。業種別では原油市況の反発を受け資源関連が強い動きをみせたほか、電機セクターが総じて底堅く、内需では不動産株なども頑強だった。半面、金融や自動車セクターなどの軟調が目立った。
個別では、トヨタ自動車<7203>が売られ、任天堂<7974>や武田薬品工業<4502>も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。三菱商事<8058>も売りに押された。スズデン<7480>が値下がり率トップに売り込まれ、アルコニックス<3036>、双葉電子工業<6986>も大きく値を下げた。原田工業<6904>、ヤマウラ<1780>なども下落した。
半面、キーエンス<6861>が買われ、日本電産<6594>、SMC<6273>も上昇した。JR東海<9022>が高く、サイバーエージェント<4751>も物色人気。花王<4452>も堅調。東京機械製作所<6335>が値を飛ばしたほか、デファクトスタンダード<3545>、ソディック<6143>も大幅高。CARTA HOLDINGS<3688>、新日本科学<2395>も人気を集めた。ツガミ<6101>が活況高となり、サイボウズ<4776>も値を上げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、塩野義 <4507> 、ファストリ <9983> 、信越化 <4063> 、NTTデータ <9613> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約25円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、ユニファミマ <8028> 、ファナック <6954> 、トヨタ <7203> 、松井 <8628> 。押し下げ効果は約36円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)鉱業、(3)電気機器、(4)不動産業、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)卸売業、(3)銀行業、(4)電気・ガス業、(5)空運業。
■個別材料株
△デファクト <3545>
「ブランディアレンタル」を5月からスタートへ。
△CRI <3698> [東証M]
サウンド再生ミドルウェアが富士ゼロックスの複合機に採用。
△ジョルダン <3710> [JQ]
5月から新モバイルチケットの提供開始。
△チエル <3933> [JQ]
Chromebookに対応したクラウド型授業支援システムを国内でも発売。
△テモナ <3985> [東証M]
ネクスウェイの「e-オンデマンド便サービスAPIタイプ」と連携開始。
△アンジェス <4563> [東証M]
国内初の遺伝子治療用製品で国内条件付承認を取得。
△オービック <4684>
「19年3月期営業利益は会社計画上振れ16%増見通し」との報道。
△レアジョブ <6096> [東証M]
英語学習プラットフォームサービスを提供する米Voxyと連携へ。
△コンテック <6639> [東証2]
今期最終最高益予想を32%上乗せ。
△杉村倉 <9307> [東証2]
東証が貸借銘柄に選定。
▼新家工 <7305>
今期経常を一転8%減益に下方修正。
▼西華産 <8061>
今期経常を一転18%減益に下方修正、配当も10円減額。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東京機 <6335> 、(2)グローバルG <6189> 、(3)デファクト <3545> 、(4)ソディック <6143> 、(5)SI <3826> 、(6)フジオフード <2752> 、(7)カルタHD <3688> 、(8)ボルテージ <3639> 、(9)新日本科学 <2395> 、(10)ソルクシーズ <4284> 。
値下がり率上位10傑は(1)スズデン <7480> 、(2)松井 <8628> 、(3)アルコニクス <3036> 、(4)甜菜糖 <2108> 、(5)APカンパニ <3175> 、(6)双葉電 <6986> 、(7)CKサンエツ <5757> 、(8)リソル <5261> 、(9)アグレ都市 <3467> 、(10)岩井コスモ <8707> 。
【大引け】
日経平均は前日比49.66円(0.23%)安の2万1378.73円。TOPIXは前日比8.45(0.52%)安の1609.49。出来高は概算で13億1128万株。東証1部の値上がり銘柄数は792、値下がり銘柄数は1266となった。日経ジャスダック平均は3447.36円(0.06円高)。
[2019年3月27日]
株探ニュース