話題株ピックアップ【昼刊】:ALBERT、神戸物産、ロゼッタ

注目
2019年3月28日 11時38分

■ALBERT <3906>  14,440円  +1,080 円 (+8.1%)  11:30現在

27日、ALBERT <3906> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.53%にあたる5万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から4月5日まで。

■神戸物産 <3038>  4,165円  +245 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

神戸物産<3038>が急反発。全般地合い悪のなか5%を超える上昇をみせ、4100円台まで買われ上場来高値を更新した。中国で加工食品を製造し廉価で販売する「業務スーパー」を展開、足もとの業績は絶好調に推移している。27日取引終了後に発表した2月の全店売上高は前年同月比10.2%増と2ケタ伸長をみせ、営業利益は前年同月比52.7%増と急拡大した。これをポジティブ材料視する買いが流入している。

■ロゼッタ <6182>  3,440円  +190 円 (+5.9%)  11:30現在

ロゼッタ<6182>が反発。全体下げ相場に抗して買い優勢の展開。株価は今月中旬を境に上放れ、22日の19年2月期業績予想発表を契機に上げ足を一気に加速している。製薬業界をはじめとした企業や研究機関向けに翻訳サービスを展開、同社の自動翻訳を導入する企業数は2000を超えている。特に2017年11月にリリースした高精度のAI自動翻訳「T―4OO」の受注が急速な伸びを示しているもようで、これが同社収益を押し上げる形となる。19年2月期はトップラインが45%の伸びを示し、営業損益は3億5000万円と黒字化する見通しにある。

■サイボウズ <4776>  912円  +46 円 (+5.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

27日に発表した「2月売上高は25%増」が買い材料。

2月売上高は前年同月比25%増の10.5億円、営業利益は同46%増の2.2億円。

■富士ソフト <9749>  4,285円  +85 円 (+2.0%)  11:30現在

富士ソフト<9749>は、全体相場が大きく売り込まれるなか堅調な値動きを示している。テクニカル的にも日足でソーサーボトムを形成し25日移動平均線との間合いを急速に詰めている。制御系ソフトに強みを持つシステム開発会社でFA機器向け組込ソフトが好調。人工知能(AI)関連株としての位置づけもあり、同社が掲げる「AIS-CRM(アイスクリーム)」ではAI、IoT、セキュリティー、クラウド、ロボット、モバイル分野での技術力を存分に発揮し、今後の案件拡大に努める。

■群馬銀行 <8334>  429円  -37 円 (-7.9%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

27日に業績修正を発表。「今期経常を15%下方修正」が嫌気された。

群馬銀行 <8334> が3月27日大引け後(15:30)に業績修正を発表。19年3月期の連結経常利益を従来予想の415億円→352億円(前期は424億円)に15.2%下方修正し、減益率が2.1%減→17.0%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒群馬銀行の詳しい業績推移表を見る

■キーエンス <6861>  68,970円  -2,860 円 (-4.0%)  11:30現在

キーエンス<6861>が一時3000円を超える大幅安、フシ目の7万円大台を割り込むだけでなく一気に6万9000円台も下回った。米国での長短金利逆転現象が進むなかグローバル景気の減速に対する警戒感が根強い。FA用センサーのトップメーカーである同社の業績にも先行き不透明感が意識されている。同社株は、信用倍率が0.2倍台と売り長で直近は空売り筋のショートカバーにより戻り足を強めていたが、買い戻し一巡で再び売り圧力が顕在化している。

■久光製薬 <4530>  4,875円  -175 円 (-3.5%)  11:30現在

久光製薬<4530>は反落している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年2月期の連結営業利益は、前の期比16%減の220億円程度になったもようだ」と報じられており、会社側の従来予想である240億円を下回ったとの観測が弱材料視されているようだ。記事によると、主力の消炎鎮痛剤「モーラステープ」を中心に、医療用医薬品が薬価引き下げや後発薬の影響を受けて落ち込んだという。なお、決算発表は4月10日を予定している。

■JXTG <5020>  508.9円  -16.3 円 (-3.1%)  11:30現在

JXTGホールディングス<5020>、出光興産<5019>など石油セクターへの売りが目立つ。グローバル景気減速への懸念が意識されるなか、原油市況も先行き需要減速への懸念から軟調展開となっており、前日のWTI原油先物価格は53セント安で1バレル=59ドル41セントまで下落した。これを背景に原油市況と株価連動性の高い石油株に目先筋の見切り売りが優勢となっている。

■東京エレクトロン <8035>  15,915円  -385 円 (-2.4%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連が安い。前日の米国株市場では米10年債利回りと3カ月物との長短金利逆転が進んでおり、これが景気リセッションを示唆するものとして警戒感が強まっている。ECBのドラギ総裁も利上げ時期を再び先送りすることに言及、世界景気減速に対する懸念が株式市場にも重くのしかかっている。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズやインテルなど半導体関連株が売られており、東京市場でもグローバル景気の低迷で半導体需要が鈍化するとの思惑が、目先筋の関連銘柄への売りを誘っている。

■三菱UFJ <8306>  547.7円  -5.9 円 (-1.1%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンクは総じて下値を探る展開。第一生命ホールディングス<8750>など保険セクターも下げている。前日に米10年債利回りは一時2.35%と2017年12月中旬以来1年3カ月ぶりの低水準に下落した。3カ月物との長短金利逆転現象が続くなか、米国株市場では大手金融株が軟調。東京市場でも運用利ザヤの縮小を嫌気する売りがメガバンクや生保株に出ている。ただ、ここ最近の調整で値ごろ感も意識されており、下げ幅は限定的だ。

■ソフトフロン <2321>  126円  +23 円 (+22.3%)  11:30現在

ソフトフロントホールディングス<2321>は急騰。同社はインターネット電話関連などの通信技術を開発するが、業績は営業利益段階からの赤字が続くなど低迷している。19年3月末に債務超過ならば上場廃止となる見通しにあったが、27日取引終了後、期末に債務超過を解消する見込みとなったことを発表、これを材料視する形で投機資金が攻勢をかけている。

■ジョルダン <3710>  1,628円  +249 円 (+18.1%) 一時ストップ高   11:30現在

ジョルダン<3710>は大幅高で3日続伸し、連日の昨年来高値更新となっている。日証金が27日、ジョルダン株について28日約定分から、制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置を実施すると発表した。ただし、弁済繰り延べ期限の来た買いの現引きは除く。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかで、きょうは買いが優勢となっている。同社は26日午後2時に、全国の自治体や観光施設、交通事業者を対象に、新モバイルチケットの提供を5月に開始すると発表しており、これを好材料視した買いが継続しているようだ。同サービスは、英マサビ社が提供するモバイルチケッティングサービス「Justride(ジャストライド)」を採用。交通による移動に加えて、観光や買い物、飲食などの企画切符や高速バス切符の機能をスマートフォンで完結することができるのが特徴という。

■アイロムグループ <2372>  1,546円  +65 円 (+4.4%)  11:30現在

アイロムグループ<2372>が大幅高。同社は医療機関向け臨床支援ビジネスを主力に展開するが、27日取引終了後、子会社IDファーマが「CRISPR-Cas9」法の課題を克服する安全なゲノム編集法の新規技術を開発したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。新技術は過度な染色体切断を抑え、遺伝子修復操作で使用したベクターを細胞内に残さないという特徴を持ち、“ゲノムに優しい技術”として注目される。

■メディネット <2370>  79円  +3 円 (+4.0%)  11:30現在

メディネット<2370>に買いが先行。同社は27日、中国ハイアールグループ傘下のチンタオ・ハイアール・バイオテック(HBH)と医療ツーリズム事業に関して提携することで正式契約を結んだと発表。これが材料視されているようだ。両社は今年2月にヘルスケア領域での業務提携に向けた協議実施の合意書を締結して以降、中国から日本への再生・細胞医療などの先端医療や健診の受診を目的とした医療ツーリズム事業に関する協議を重ねてきた。今回提携した事業では、メディネットが持つ医療ネットワークと、ハイアールグループが既存事業で構築した顧客基盤や企業・医療機関などとのアライアンス・ネットワークを活用する。

●ストップ高銘柄

カワセコンピ <7851>  695円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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