話題株ピックアップ【夕刊】(1):ロゼッタ、ALBERT、神戸物産
■ロゼッタ <6182> 3,495円 +245 円 (+7.5%) 本日終値
ロゼッタ<6182>が反発。全体下げ相場に抗して買い優勢の展開。株価は今月中旬を境に上放れ、22日の19年2月期業績予想発表を契機に上げ足を一気に加速している。製薬業界をはじめとした企業や研究機関向けに翻訳サービスを展開、同社の自動翻訳を導入する企業数は2000を超えている。特に2017年11月にリリースした高精度のAI自動翻訳「T―4OO」の受注が急速な伸びを示しているもようで、これが同社収益を押し上げる形となる。19年2月期はトップラインが45%の伸びを示し、営業損益は3億5000万円と黒字化する見通しにある。
■ALBERT <3906> 14,180円 +820 円 (+6.1%) 本日終値
27日、ALBERT <3906> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.53%にあたる5万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から4月5日まで。
■神戸物産 <3038> 4,160円 +240 円 (+6.1%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
神戸物産<3038>が急反発。全般地合い悪のなか5%を超える上昇をみせ、4100円台まで買われ上場来高値を更新した。中国で加工食品を製造し廉価で販売する「業務スーパー」を展開、足もとの業績は絶好調に推移している。27日取引終了後に発表した2月の全店売上高は前年同月比10.2%増と2ケタ伸長をみせ、営業利益は前年同月比52.7%増と急拡大した。これをポジティブ材料視する買いが流入した。
■サイボウズ <4776> 910円 +44 円 (+5.1%) 本日終値
27日に発表した「2月売上高は25%増」が買い材料。
2月売上高は前年同月比25%増の10.5億円、営業利益は同46%増の2.2億円。
■富士ソフト <9749> 4,300円 +100 円 (+2.4%) 本日終値
富士ソフト<9749>は、全体相場が大きく売り込まれるなか堅調な値動きを示している。テクニカル的にも日足でソーサーボトムを形成し25日移動平均線との間合いを急速に詰めている。制御系ソフトに強みを持つシステム開発会社でFA機器向け組込ソフトが好調。人工知能(AI)関連株としての位置づけもあり、同社が掲げる「AIS-CRM(アイスクリーム)」ではAI、IoT、セキュリティー、クラウド、ロボット、モバイル分野での技術力を存分に発揮し、今後の案件拡大に努める。
■スプリックス <7030> 2,685円 +47 円 (+1.8%) 本日終値
スプリックス<7030>が4日続伸。27日の取引終了後、小学生向けプログラミング教材の開発・販売を行う新会社を設立すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。新会社キュレオは、プログラミング教育専門事業者として6年間の実績とノウハウを誇るCA Tech Kids(東京都渋谷区)との合弁会社として設立。CA Tech Kidsのオンラインでプログラミングを学習できるサービス「QUREO」(キュレオ)の学習塾や習い事事業者への導入を一層加速させ、今後3年間で1000教室への導入を目指すとともに、全国の小学生への本格的なプログラミング教育の普及に努めるとしている。
■群馬銀行 <8334> 428円 -38 円 (-8.2%) 本日終値 東証1部 下落率2位
27日に業績修正を発表。「今期経常を15%下方修正」が嫌気された。
群馬銀行 <8334> が3月27日大引け後(15:30)に業績修正を発表。19年3月期の連結経常利益を従来予想の415億円→352億円(前期は424億円)に15.2%下方修正し、減益率が2.1%減→17.0%減に拡大する見通しとなった。
■住友精化 <4008> 3,805円 -210 円 (-5.2%) 本日終値
住友精化<4008>が大幅続落し昨年来安値を更新した。27日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、最終利益を56億円から6億4000万円(前期比90.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。欧州市場における事業環境の悪化の影響などを受けて、ベルギー子会社の固定資産に対して将来の回収可能性を検討した結果、減損損失約40億円を特別損失に計上する見込みとなったことが要因としている。なお、売上高1090億円(同2.9%増)、営業利益90億円(同7.5%減)は従来見通しを据え置いている。
■キーエンス <6861> 69,250円 -2,580 円 (-3.6%) 本日終値
キーエンス<6861>が一時3000円を超える大幅安。米国での長短金利逆転現象が進むなかグローバル景気の減速に対する警戒感が根強い。FA用センサーのトップメーカーである同社の業績にも先行き不透明感が意識されている。同社株は、信用倍率が0.2倍台と売り長で直近は空売り筋のショートカバーにより戻り足を強めていたが、買い戻し一巡で再び売り圧力が顕在化している。
■JXTG <5020> 507円 -18.2 円 (-3.5%) 本日終値
JXTGホールディングス<5020>、出光興産<5019>など石油セクターへの売りが目立つ。グローバル景気減速への懸念が意識されるなか、原油市況も先行き需要減速への懸念から軟調展開となっており、前日のWTI原油先物価格は53セント安で1バレル=59ドル41セントまで下落した。これを背景に原油市況と株価連動性の高い石油株に目先筋の見切り売りが優勢となった。
株探ニュース