話題株ピックアップ【夕刊】(3):アイロムG、メディネット、システム情報

注目
2019年3月28日 15時19分

■アイロムグループ <2372>  1,527円  +46 円 (+3.1%)  本日終値

アイロムグループ<2372>が高い。同社は医療機関向け臨床支援ビジネスを主力に展開するが、27日取引終了後、子会社IDファーマが「CRISPR-Cas9」法の課題を克服する安全なゲノム編集法の新規技術を開発したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。新技術は過度な染色体切断を抑え、遺伝子修復操作で使用したベクターを細胞内に残さないという特徴を持ち、“ゲノムに優しい技術”として注目される。

■メディネット <2370>  78円  +2 円 (+2.6%)  本日終値

メディネット<2370>に買いが先行し、一時16%近く上昇した。同社は27日、中国ハイアールグループ傘下のチンタオ・ハイアール・バイオテック(HBH)と医療ツーリズム事業に関して提携することで正式契約を結んだと発表。両社は今年2月にヘルスケア領域での業務提携に向けた協議実施の合意書を締結して以降、中国から日本への再生・細胞医療などの先端医療や健診の受診を目的とした医療ツーリズム事業に関する協議を重ねてきた。今回提携した事業では、メディネットが持つ医療ネットワークと、ハイアールグループが既存事業で構築した顧客基盤や企業・医療機関などとのアライアンス・ネットワークを活用する。

■システム情報 <3677>  1,833円  +30 円 (+1.7%)  本日終値

独立系SI企業のシステム情報<3677>は、全般軟調地合いのなかにあって後場一段高と異彩を放っている。約5カ月ぶりに昨年来高値を更新。同社は20日、東証1部指定となった。また、19年9月期の連結業績予想については、売上高を107億円から118億円(前期比16.7%増)へ、経常利益を10億5000万円から12億5000万円(同26.3%増)へ上方修正し、従来未定としていた今期の配当予想について、期末一括で13円(4月末実施予定の株式分割前の換算で26円)を実施するとしている。大手企業によるシステム構築・更改案件の増加や、官公庁関連大型案件の継続などで売り上げが順調に拡大したことに加え、独自のシステム開発標準に基づくプロジェクト管理の更なる徹底で採算が確保されたことや、販管費の抑制に努めたことなどが寄与する見通し。更に、19年9月末時点の株主から株主優待制度を拡充することも発表している。

■ドリームインキュベータ <4310>  1,720円  +14 円 (+0.8%)  本日終値

27日、ドリームインキュベータ <4310> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.04%にあたる20万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から9月30日まで。一方、従来未定としていた19年3月期の期末一括配当を見送る(前期は26円)とし、7期ぶりに無配転落する方針としたがこちらへの反応は限定的だった。

■小僧寿し <9973>  50円  -8 円 (-13.8%)  本日終値

小僧寿し<9973>は急反落。東京証券取引所が27日の取引終了後、小僧寿し株式を上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄に指定したことで処分売りの動きが広がっているようだ。東証によると、18年12月期において債務超過の状態であることが確認されたためという。なお、猶予期間は19年1月1日から12月31日までで。会社側では、主力事業である持ち帰り寿司店「小僧寿し」「茶月」店舗の更なるリブランド推進や、デリバリー事業の推進として複合型宅配事業店舗の新規出店推進、本部機能の統合による経費削減などを実施し収益構造を抜本的に改革することに加えて、新株予約権の発行などによる増資の実施を行うことで、速やかに債務超過の解消を目指すとしている。

■ディー・エル・イー <3686>  153円  -10 円 (-6.1%)  本日終値  東証1部 下落率8位

ディー・エル・イー<3686>が大幅反落。27日の取引終了後、東映<9605>及び東映アニメーション<4816>関連会社の東映アニメーション音楽出版と設立した合弁会社コヨーテの保有株すべてを東アニ音楽出版に売却すると発表。これに伴い、19年6月期第3四半期に関係会社株式売却損2400万円を計上するとしたことが嫌気された。

■松尾電機 <6969>  500円  -27 円 (-5.1%)  本日終値

松尾電機<6969>が大幅反落。27日の取引終了後、19年3月期の単独業績予想について、最終損益を2億3000万円の赤字から5億4000万円の赤字(前期1億1500万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。米国における間接購入者原告団との間の集団民事訴訟について、原告との間で和解契約を締結したのに伴い、独占禁止法等関連損失を計上することなどが要因としている。なお、売上高47億円(前期比0.7%減)、営業利益1億4000万円(同13.6%減)は従来見通しを据え置いている。

■エコートレーディング <7427>  547円  -27 円 (-4.7%)  本日終値

エコートレーディング<7427>が大幅反落。27日の取引終了後、集計中の19年2月期業績について、営業利益が3億円から6900万円(前の期比68.8%減)へ、最終損益が1億9500万円の黒字から1700万円の赤字(前期1億7500万円の黒字)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。売上高は従来予想の810億円に対して810億5400万円(同1.6%増)で着地と計画値を達成したものの、ペット飼育者の低価格志向継続で販売価格が下落したことに加えて、販管費が見込みよりも増加したことなどが要因としている。

■ヒマラヤ <7514>  946円  -32 円 (-3.3%)  本日終値

ヒマラヤ<7514>が大幅安。同社は27日取引終了後に、19年8月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを従来の13億8000万円から8億8000万円(前期比26.9%減)に引き下げたことが嫌気されたようだ。売上高予想も700億円から666億円(同2.0%減)に下方修正。EC(電子商取引)市場での競争激化のほか、防寒系衣料や雑貨などの販売が暖冬・少雪の影響を受けたことが主な要因だとしている。

●ストップ高銘柄

AmidAH <7671>  4,110円  +700 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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