話題株ピックアップ【夕刊】(2):日本紙、国際石開帝石、リミックス

注目
2019年4月2日 15時17分

■日本製紙 <3863>  2,354円  +53 円 (+2.3%)  本日終値

日本製紙<3863>が3日続伸で年初来高値を更新、時価は2017年11月8日につけた高値2366円にほぼ肩を並べる水準まで上昇しており、ここを上抜けば最高値圏突入となる。19年3月期業績は印刷用紙や段ボール原紙の値上げ効果による採算向上が寄与する見通し。経常利益は210億円と前期比2ケタの利益成長を見込む。信用買い残は枯れ切った状態で、直近3月22日申し込み現在で信用倍率は0.07倍、日証金では株不足で逆日歩がついている状況にある。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,090.5円  +24 円 (+2.3%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>やJXTGホールディングス<5020>が高い。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が前週末比1.45ドル高の1バレル61.59ドルと昨年11月上旬以来、約5カ月ぶりの水準に上昇した。中国と米国で景気改善を示す経済指標が発表されたことが好感された。サウジアラビアを中心に石油輸出国機構(OPEC)が減産を継続していると報道されたことも原油価格の上昇要因となっている。

■T&Dホールディングス <8795>  1,200円  +23.5 円 (+2.0%)  本日終値

T&Dホールディングス<8795>が3日続伸。1日の取引終了後、子会社ペット&ファミリー少額短期保険が4月1日に金融庁から損害保険業の免許を取得し、損害保険会社として業務を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。

■三菱UFJ <8306>  568.2円  +9.4 円 (+1.7%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株がいずれも上値追い基調となった。警戒された米国景気の減速も前日に発表された3月のISM製造業景況感指数は市場のコンセンサスを上回って上昇したことで楽観的な見方が広がり、これを背景に金利も上昇した。米10年債利回りは前日終値ベースで0.1%近く水準を切り上げ2.5%台に乗せており、これが好感されて米株市場ではシティーグループやJPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど大手金融株が軒並み3%を超える上昇をみせた。東京市場でもこの地合いを引き継ぎ、米国事業を展開する金融セクターの株価を押し上げている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,689円  +43 円 (+0.7%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が続伸。前日発表された3月の米ISM製造業景況感指数が市場予想を上回る上昇となり、米景気に対する楽観的な見方が強まった。これを背景に米長期金利が上昇し、日米金利差拡大思惑から外国為替市場ではドルが買われ、目先1ドル=111円台40銭近辺の推移と円安が進んでいる。主力輸出株は輸出採算改善への期待が株価にポジティブ材料となっており、特に為替感応度の高い自動車セクターには追い風が強い。一方、日米間の貿易協議では自動車関税引き上げの問題が意識され、今のタイミングでは上値を積極的に買い進む動きも限定的。

■日本郵船 <9101>  1,660円  +9 円 (+0.6%)  本日終値

日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株に物色資金が流入。世界景気の減速に対する警戒感も足もとはやや風向きが変わってきた。前日発表された中国のPMIや米国のISM製造業景況感指数など、米中の景気指標がいずれも改善色を強めており、これを受けて前日の米株市場は大幅高に買われている。グローバル物流を手掛ける海運株は世界景気の実勢に連動しやすく、足もとの流れは株価にポジティブ材料と捉えられている。

■あさひ <3333>  1,407円  -128 円 (-8.3%)  本日終値  東証1部 下落率6位

あさひ<3333>が大幅反落。1日の取引終了後に発表した19年2月期単独決算は、売上高574億6000万円(前の期比7.2%増)、営業利益39億1500万円(同14.3%増)、純利益23億6000万円(同15.1%増)と2ケタ増益だったものの、従来予想の営業利益41億2000万円に届かなかったことがネガティブ視されたようだ。前期は関東地域に7店舗を出店したのをはじめ全国に15店舗を出店。また、電動アシストスポーツサイクルや、シニア・シルバー向け商材などの品揃えを強化したほか、ライフスタイル提案型の売り場構築などに取り組んだことで、既存店売上高は前の期比3.0%増となり、業績を押し上げた。ただ、客数の伸び悩みなどがあり、計画を下振れたようだ。なお、20年2月期は、売上高612億円(前期比6.5%増)、営業利益42億円(同7.3%増)、純利益27億円(同14.4%増)を見込む。9店舗を出店するほか、電動アシスト自転車やスポーツサイクルなど高付加価値商品へのシフトが進むことが利益を押し上げると予想している。

■オリエンタルランド <4661>  12,430円  -305 円 (-2.4%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が反落。1日の取引終了後に発表した18年度の東京ディズニーランド及び東京ディズニーシーの2パーク合計の入園者数が、前年比8.2%増の3255万8000人と4年ぶりに過去最高を記録したものの、サプライズ感に乏しく好反応は限定的のようだ。東京ディズニーリゾートが開園35周年を迎え、アニバーサリーイベント「東京ディズニーリゾート35周年“HappiestCelebration!”」を開催したことが寄与した。また、新デイタイムパレード「ドリーミング・アップ!」をはじめとして、両パークで新規コンテンツを導入したことや、両パークで実施したさまざまなスペシャルイベントも好評だったとしている。

■三越伊勢丹 <3099>  1,114円  -21 円 (-1.9%)  本日終値

三越伊勢丹ホールディングス<3099>は反落。大手百貨店5社が1日の取引終了後に発表した3月の売上高は、いずれも前年同月を上回ったものの、市場の反応は限定的のようだ。3月は、訪日外国人による免税売り上げが引き続き好調だったほか、国内客向けもラグジュアリーブランドの雑貨や化粧品などが好調に推移した。なお、J.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>、松屋<8237>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も軟調な展開となっている。

■リミックスポイント <3825>  386円  +80 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値

リミックスポイント<3825>がストップ高。システム開発を手掛けるほか、仮想通貨交換所「ビットポイント」を運営しビットコイン関連株として位置づけられている。足もとビットコイン価格が急騰、きょう午後になって買い戻しとみられる大口の買い注文が入り、50万円台に乗せてきた。これに歩調を合わせ、同社株も短期値幅狙いの買いが集中した。

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