明日の株式相場見通し=軟調地合い引き継ぎ売り優勢、マザーズ指数急落も響く
あす(3日)の東京株式市場では、きょうの日経平均株価が200円を超える上げ幅で寄り付いたものの、その後は一貫して上昇幅を縮小し、終値ではマイナス圏に沈む軟調推移となった地合いを引き継いで売り優勢の展開となりそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日発表された米国や中国の経済指標が改善色したことで景気減速懸念が後退、外国為替市場で1ドル=111円台前半へと円安・ドル高が進行したことも好感され買い優勢のスタートとなった。ところが、新年度入りに伴う国内機関投資家からとみられる益出しの売りが出て上昇幅が徐々に縮小した。更に、東証マザーズ市場で、医薬品・バイオ関連の主力株が軒並み大幅安に見舞われ、東証マザーズ指数が前日比3.67%安と急落したことも、個人投資家を中心に市場参加者の投資意欲を減退させたようだ」との見方も出ていた。
日程面では、オフィス光119事業(光回線サービス及び付帯するサービスの提供)、オフィスソリューション事業(情報通信機器・環境商材の販売、Webサービスの提供)等を手掛ける東名<4439>が東証マザーズ市場に新規上場する。
このほかに、1日時点の給油所の石油製品価格、AI・人工知能EXPO(5日まで)に注目。海外では、米中閣僚協議、北大西洋条約機構(NATO)外相理事会(4日まで)、米3月のISM非製造業景況感指数、米3月のADP雇用統計が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)