話題株ピックアップ【夕刊】(3):三社電機、BBSec、ショーケース

注目
2019年4月3日 15時17分

■三社電機製作所 <6882>  974円  +71 円 (+7.9%)  本日終値

三社電機製作所<6882>が3連騰。パナソニック系で半導体モジュールや電源デバイスを展開。中国向け依存比率が高く、同国の景気減速が株価の重荷となっていた。しかし、直近の中国の経済指標が景気の底入れを示唆しているほか、米中貿易協議も合意に向け進展しているとの観測が強まっており、中国関連株に幅広く買い戻しが流入、同社もその流れに乗っている。同社ではリチウムイオン電池素材メーカー向けの銅箔用電源を手掛けており、リチウムイオン電池が世界的な電気自動車(EV)シフトの動きに合わせ需給逼迫するなか、追い風が意識されている。主力の電源機器部門は、このリチウムイオン電池素材メーカー向けが来期も収益貢献する公算が大きい。

■BBSec <4398>  2,027円  +145 円 (+7.7%)  本日終値

ブロードバンドセキュリティ<4398>は大幅反発。前引け後に、ベトナム及びカンボジアの企業から、クレジットカードセキュリティーの監査・コンサルティングサービスを受注したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ロッテ・カードが全額出資するファイナンス会社ロッテ・ファイナンス・ベトナム社と韓国最大手の一つKB国民カードのカンボジア進出企業であるKBテハン・スペシャライズド・バンク社からPCI DSS(ペイメントカード業界データセキュリティー基準)準拠のためのコンサルティングサービスや準拠証明書を発行するためのオンサイト評価サービス、PCI DSS準拠および維持に必要な脆弱性診断サービスを受注したという。同社では今回の受注を契機とし、今後もAPAC(アジア・太平洋)エリアの営業活動を強化するとしている。

■ショーケース <3909>  733円  +33 円 (+4.7%)  本日終値

ショーケース<3909>が反発。2日の取引終了後、バルクホールディングス<2467>と業務提携し、第1弾としてバルクHDグループ会社のCELとの協業で、機械学習・AIを活用した脆弱性診断サービス「ZEIJAX」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。ZEIJAXは、WebサイトやWebアプリケーション、スマートフォンアプリケーションを対象に、高品質で高速な脆弱性診断及びペネトレーションテストを行うサービス。セキュリティー診断に機械学習・AI・RPAを活用し、グローバルで収集される脆弱性データや脅威情報と、3800万回以上のWebサイトに対するセキュリティー診断で培われたアルゴリズムを活用しつつ、ホワイトハッカー(サイバーセキュリティー技術者)による誤検出ゼロの品質保証が付与された診断報告書を提供するとしている。

■ジーンズメイト <7448>  430円  +16 円 (+3.9%)  本日終値

ジーンズメイト<7448>は高い。2日の取引終了後に発表した3月度の売上高速報で、既存店売上高は前年同月比1.1%減と4カ月ぶりに前年実績を下回ったが、市場の反応は限定的のようだ。2月から引き続きナショナルブランド(NB)のカットソーや、帽子・バッグなどの服飾雑貨は好調に推移したものの、前年に比べて気温の低い日が多かったことから全体的に春夏商品の伸びが見られなかった。なお、19年3月期通期では、既存店売上高は前期比2.8%増となった。

■ナルミヤ <9275>  1,271円  +46 円 (+3.8%)  本日終値

ナルミヤ・インターナショナル<9275>が反発。2日の取引終了後に発表した3月度の月次売上概況で、既存店売上高は前年同月比4.6%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。3月は、軽アウターやトップスなど春物アイテムが堅調に推移。チャネル別ではショッピングセンターやEコマース、アウトレットなどが好調だった。同時に、集計中の19年2月期単独業績について、売上高が298億200万円から297億円(前の期比10.2%増)へ、営業利益が17億6700万円から16億2500万円(同15.7%増)へ、純利益が18億7900万円から18億200万円(同2.4倍)へ下振れて着地したようだと発表した。第2四半期における大雨・台風などの天候不順とそれに伴う直営店舗の臨時休業などの気候要因に加えて、消費者の低価格志向や特にジュニア世代を中心とした百貨店離れにより、百貨店ブランドの業績が予想を大きく下回ったことが要因としている。また、期末における棚卸商品評価損の計上などにより売上総利益が計画に対してマイナスになったことも響いた。

■ツナグGHD <6551>  697円  +23 円 (+3.4%)  本日終値

ツナググループ・ホールディングス<6551>が高い。前引け後に、新規事業として、チャットボットを用いたRPO(採用代行)パッケージサービス「とれロボ」の販売提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「とれロボ」は、採用代行業務のうち、採用メディア(求人サイト、フリーペーパーなど)の発注をする業務や、掲載された採用メディアからの応募者対応をし、面接のセッティングをする業務を最大限システム化したもの。4月15日から開始し、5年後の年間取扱高10億円規模を目指しているという。なお、19年9月期業績への影響は軽微としている。

■DMソリュ <6549>  1,520円  +45 円 (+3.1%)  本日終値

ディーエムソリューションズ<6549>が4日ぶりに反発。2日の取引終了後、6月1日を効力発生予定日とするセンターリーズ(大阪市北区)の吸収合併に伴い、「e-脱毛エステ.com」「宅配食事のミカタ」「着物買取のいろは」の3つのメディアサイトの運営を引き継ぐと発表したことが好感された。DMソリューションでは、これらのサイトに同社が有するインターネット広告やSEOに対する知見と技術を投入することで、更なるユーザー数の獲得と新規広告主の開拓を図り、事業の拡大を目指すとしている。

■アイリッジ <3917>  991円  +27 円 (+2.8%)  本日終値

アイリッジ<3917>が反発。この日、JR九州<9142>のスマートスピーカー向け情報サービス「スマートスピーカー対応 JR九州情報サービス」(JR九州スキル)の開発を支援したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。JR九州スキルは、運行情報やJR九州グループのおすすめ情報を音声で案内するほか、JR九州Web会員とのコミュニケーションの活性化を図るスキル。JR九州Web会員はアカウントリンク機能を使うことで、JR九州グループの共通ポイント「JRキューポ」の残高照会や、ミニゲームへ参加してJRキューポを当てることもできるという。

■ナレッジスイート <3999>  1,000円  +21 円 (+2.2%)  本日終値

ナレッジスイート<3999>が4日ぶりに反発。午前10時ごろ、プログラミング不要の開発プラットフォーム「Shelter(シェルター)」が、サンワ・エンタープライズ(さいたま市浦和区)に採用されたと発表しており、業績への貢献が期待されている。サンワ・エンタープライズは、工業用機器や工具の輸入及び製造・販売を行う企業。働き方改革への取り組みを推進し、業務効率化を目的に、採用を決めたとしている。

●ストップ高銘柄

Amazia <4424>  3,210円  +503 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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