明日の株式相場見通し=米中貿易協議巡り神経質な推移、株価指数先物主導で波乱展開も
あす(4日)の東京株式市場は、開催されている米中閣僚級通商協議の動向を注視しながらの神経質な推移となりそうだ。日経平均株価はきょう終値で2万1700円台を回復しており、目先的な達成感から売り優勢となる可能性もある。ただ、外国為替市場での円安・ドル高傾向は引き続きプラス材料となりそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が、関係筋の話として、“米中が通商協議で最終合意に近づいている”と報じたことが伝えられ、投資家心理が改善し、株価指数先物主導の買いで日経平均を押し上げた。ただ、2日取引終了後に“3月の国内ユニクロ既存店売上高が、前年同月比で4.5%増加した”と発表したことを好感してファーストリテイリング<9983>の株価が大幅高となり、この1銘柄で日経平均を約103円分押し上げて、上昇幅の約半分を賄った計算となる」との見方が出ていた。
3日の東京株式市場は買い先行で始まり、日経平均は朝方もみ合った後、急速に上げ幅を広げた。後場も高値圏で売り物を吸収しほぼ高値引けに近い水準で着地した。日経平均株価終値は、前日比207円90銭高の2万1713円21銭と反発した。
日程面では、3月の車名別新車販売台数、良品計画<7453>が東京・銀座に日本初となる「MUJI HOTEL GINZA」を開業に注目。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)