ビットコインなどの現物取引高、3月度は直近2年間で最低記録【フィスコ・ビットコインニュース】

通貨
2019年4月5日 17時32分

米国の主要取引所におけるビットコインを筆頭とする主な仮想通貨の3月度現物取引高が、直近2年で最低記録となっていたことが、デジタル資産や投資データの分析を行う企業TradeBlockのレポートで明らかになった。

同データでは、ビットコインの現物取引高は、ビットコイン価格がピークを迎えた2017年12月に最高値を記録。その後、価格とともに減少し続け、市場全体が大暴落した2018年11月に一時的に増加するも、その後再び減少し、2019年3月度は2017年4月以降の2年間で最低を記録した。

なお、同データでの3月の取引高は21.4億ドル(約2,390億円)だが、それに対して2017年4月はわずか8.5億ドル(945億円)にとどまる。

つまり、長期的な目線でみればここ2年での最低ではあるものの、それ以前と比較した場合はまだ倍以上の数値を保っていることになる。

なお、レポートによれば、ここ2年間でビットコイン以外の主要アルトコインについても、同様に取引高は大幅に減少しているという。

通貨上場数と取引手数料は増加傾向

レポートによると、取引高が減少をつづける一方で、取引所の取引手数料と上場通貨数は上昇傾向にあるという。

上場通貨数の例としては、最も多い取引高を有する取引所の一つに「Coinbase Pro」を挙げ、これまで取り扱い通貨数が少なかった同取引所が、2018年9月から今年3月までに4通貨(ETC, ZRX, XLM, XRP)を新たに上場させていることを指摘した。

これは、他の多くの取引所にもあてはまることであり、ビットコイン取引高の減少を起因とした、取引所による取引活発化の狙いがあるとレポートは考察している。

同データによると、仮想通貨の認知が高まってきた2015年にテイカー手数料は最安値に。一方でメイカー手数料は2016年が最安値となる。

2017年は価格上昇が著しかったことからも手数料は変わらなかったが、2018年と2019年は増加。取引所が収益の確保に動いた背景があるとレポートでは考察している。

(記事提供:コインポスト)

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《SI》

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