話題株ピックアップ【昼刊】:サイゼリヤ、ウエルシア、ユニファミマ

注目
2019年4月11日 11時39分

■ローツェ <6323>  2,239円  +400 円 (+21.8%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位

ローツェ<6323>が買い人気集中。同社は半導体製造装置メーカーでウエハー・ガラス基板搬送装置を主力に手掛ける。10日取引終了後に発表した20年2月期の連結業績予想は、売上高が337億4700万円(前期比7.6%増)、営業利益は60億6700万円(同4.4%増)、最終利益は46億1500万円(同4.9%増)を見込んでいる。前2月期は売上高が大幅減収だったものの、営業利益段階で58億1200万円(同37.2%増)と大幅な伸びを示しており、今期も増益基調を継続する見通しで買い安心感を誘った。また、今期は年間配当も5円増配の30円予想で、株主還元姿勢の高さも評価されている。欧州拠点としてドイツに子会社を設立することも合わせて発表しており、これも株価を刺激している。

■TSIホールディングス <3608>  730円  +87 円 (+13.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

レディスアパレル大手のTSIホールディングス <3608> が急反騰。10日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比3.3%増の39.1億円と従来予想の28億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。続く20年2月期も前期比27.8%増の50億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は冬物衣料のセール商戦が想定を上回ったことが上振れの背景となった。今期は間接費構造の見直しによる効率化を進める一方、セールに頼らないブランディングとビジネスモデルの構築を図る。また、海外事業とM&Aにも積極的に取り組むことで事業拡大を目指す。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.1%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■サイゼリヤ <7581>  2,315円  +255 円 (+12.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

サイゼリヤ <7581> が急反騰し、年初来高値を更新した。10日大引け後、株主優待制度を変更し、優待品を食事券のみに変更すると発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。現行制度では食事券とイタリア食材セットを贈呈しているが、輸送費の高騰などを背景に食材セットを取り止め、以前から要望が多かった食事券のみに変更する。19年8月末を基準日とする新制度では、100株以上保有株主に対し、保有株数に応じて2000円~2万円の食事券を贈呈する。同時に発表した19年8月期上期(18年9月-19年2月)の連結最終利益は前年同期比19.7%減の18.2億円だった。不採算店舗にかかる減損損失8.9億円を計上したことが響いた。併せて、通期の同利益を従来予想の59億円→46億円に下方修正したがこちらへの反応は限定的だった。

■4℃ホールデ <8008>  2,377円  +180 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

ヨンドシーホールディングス <8008> が続急伸し、年初来高値を更新した。10日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の5.85%にあたる135万株(金額で35億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。買い付け期間は4月11日から9月30日まで。135万株のうち25万株は11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得する。また、20年2月期の年間配当は前期比5円増の80円に増配する方針としており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。同時に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比10.0%減の68億円で着地。続く20年2月期も前期比20.6%減の54億円に減る見通しとなったがこちらへの反応は限定的だった。事業再編によるフジ <8278> 株式売却で持分法による投資利益がなくなることが減益の要因となる。

■イオンファンタジー <4343>  3,145円  +219 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

イオンファンタジー <4343> が急反発し、年初来高値を更新した。10日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比23.2%減の42.9億円に落ち込んだものの、続く20年2月期は前期比10.5%増の47.5億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は東南アジアと中国を中心に90店舗の新規出店を計画する。国内でオリジナル遊具やオンラインクレーンゲームの強化に注力するほか、中国では前期にアセアンで効果があった店舗活性化の成功モデルを展開し売上拡大を目指す。なお、消費税増税による影響はコスト削減で吸収する構えだ。

■ウエルシア <3141>  4,020円  +180 円 (+4.7%)  11:30現在

ウエルシアホールディングス<3141>が反発している。10日の取引終了後に発表した20年2月期の連結業績予想で、売上高8500億円(前期比9.1%増)、営業利益330億円(同13.6%増)、純利益200億円(同14.8%増)を見込み、年間配当は前期比4円増の46円を予定していることが好感されている。今期は127店舗と積極的な新規出店を行うほか、「ドラッグ&調剤」「カウンセリング営業」「深夜営業」及び「介護」を中心としたウエルシアモデルを推進し、業績拡大を狙う。また、18年12月に子会社化したMASAYAなどを通じて高価格帯化粧品市場への進出を図ることも寄与する見通しだ。なお、19年2月期連結決算は、売上高7791億4800万円(前の期比12.1%増)、営業利益290億4500万円(同0.8%増)、純利益174億2300万円(同1.5%増)だった。

■エービーシー・マート <2670>  6,400円  +230 円 (+3.7%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>が5日ぶりに反発している。10日の取引終了後に発表した20年2月期連結業績予想で、売上高2783億円(前期比4.3%増)、営業利益452億円(同2.9%増)、純利益308億6000万円(同1.9%増)と連続営業最高益更新を見込んでいることが好感されている。国内で都心部駅周辺のファッションビルや大型商業施設を中心に約40店の新規出店を行うほか、「ABC-MART SPORTS」などアパレル取り扱い店舗をさらに増やす方針という。また、海外では韓国を中心に36店舗の出店を計画している。なお、19年2月期決算は、売上高2667億300万円(前の期比4.9%増)、営業利益439億2900万円(同1.3%増)、純利益302億8500万円(同1.9%増)だった。

■CAC <4725>  1,627円  +55 円 (+3.5%)  11:30現在

CAC Holdings<4725>が大幅続伸で連日の新高値、1500円台でのもみ合いを経て上放れを明確にしている。時価は2002年以来17年ぶりの高値圏に浮上した。独立系のシステム開発会社で、IT大国のインドに現地法人を擁すなど海外の展開に厚い。人工知能(AI)分野では、感情認識AI分野に展開し企業の高水準のニーズを取り込んでいる。18年12月期営業利益が倍増、続く19年12月期も同40%増益の20億円を見込む高成長株にして、配当利回り3%強、PBR1倍の時価は依然として割安感が際立つ。

■ユニファミマ <8028>  2,764円  +84 円 (+3.1%)  11:30現在

ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が3日ぶり反発。小売セクターは決算発表に絡み明暗を分けているが、同社株は“勝ち組”の側で好調な今期業績見通しが好感された。既存店への投資拡大は利益を抑える要因ながら、閉店に伴うコストが減少、「サークルK」や「サンクス」などの「ファミリーマート」転換費用から解放されることなども寄与して20年2月期の最終利益は前期比10%増の500億円と2ケタ伸長を見込んでいる。これが買いを誘導している。

■ベル24HD <6183>  1,544円  +44 円 (+2.9%)  11:30現在

ベルシステム24ホールディングス <6183> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。10日大引け後に発表した19年2月期の連結税引き前利益は前の期比6.6%減の79.4億円になったものの、続く20年2月期は前期比36.6%増の108億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は堅調なアウトソーシング需要を背景に、コールセンターを中心とするCRM事業の収益が伸びる。前期に発生した医薬事業再編に伴う損失がなくなることも大幅増益の要因となる。併せて、今期の年間配当は前期比6円増の42円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■久光製薬 <4530>  5,030円  +140 円 (+2.9%)  11:30現在

久光製薬<4530>が反発している。同社は20年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを229億円(前期比2.8%増)としていることや、年間配当計画を前期比50銭増配の83円としていることが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は1435億円(同0.1%増)を見込んでいる。医療用医薬品は国内外ともに苦戦を予想している半面、「サロンパス」を中心とした一般用医薬品が海外で大きく伸びるとみている。

■コジマ <7513>  584円  +15 円 (+2.6%)  11:30現在

コジマ <7513> が高い。10日大引け後に発表した19年8月期上期(18年9月-19年2月)の経常利益(非連結)が前年同期比77.8%増の26.9億円に拡大し、従来予想の15.2億円を上回って着地したことが買い材料視された。ビックカメラグループの幅広い取扱い商品を強みに、スマートフォンやゲーム機の販売が好調だったほか、パソコンやエアコンといった季節商品も想定より伸びた。販管費の抑制に加え、補助金収入や店舗閉鎖損失引当金戻入額の計上も利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の50億円→68億円に36.0%上方修正。増益率が11.7%増→52.0%増に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を10円実施し、5期ぶりに復配する方針としたことも支援材料となった。さらに前日終値ベースの予想PERが12.0倍→7.9倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■アルヒ <7198>  2,073円  +37 円 (+1.8%)  11:30現在

アルヒ<7198>が続伸している。10日の取引終了後、100%子会社RPAソリューションズを設立し、RPAなどのテクノロジーを活用した住宅ローンの事務受託事業を開始すると発表しており、これが好感されている。RPAソリューションズは、同日に大手銀行と業務委託契約を締結し、5月から同行のフラット35に関する事前審査や本審査、契約から融資実行までのサポート事務を受託するとしている。

■ミライトHD <1417>  1,645円  +13 円 (+0.8%)  11:30現在

ミライト・ホールディングス<1417>、協和エクシオ<1951>などが堅調。次世代通信規格の「5G」が日本でも来年に商用化の運びとなる。前日に通信メガキャリア各社と楽天モバイルが総務省から電波の割り当てを受け、今後は基地局投資が加速していくことになる。5Gはミリ波など高周波数帯域を使うが、4Gの時より直進性が増すため、障害物を回り込みにくくなり、その分だけ小規模基地局の数が増える。通信各社の高水準の基地局投資が見込まれるなか、通信工事会社に吹くフォローの風は強いとの見方が強まっている。

■タマホーム <1419>  1,041円  -66 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

10日に決算を発表。「12-2月期(3Q)経常は赤字拡大」が嫌気された。

タマホーム <1419> が4月10日大引け後(15:30)に決算を発表。19年5月期第3四半期累計(18年6月-19年2月)の連結経常損益は24.2億円の黒字(前年同期は2.6億円の赤字)に浮上し、通期計画の72億円に対する進捗率は33.6%となった。

⇒⇒タマホームの詳しい業績推移表を見る

■パイプドHD <3919>  1,377円  +300 円 (+27.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

パイプドHD <3919> が買い気配でスタート。10日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比47.9%減の3.9億円に落ち込んだものの、続く20年2月期は前期比3.1倍の11.9億円に急拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は先行投資の収穫期として、主力の情報資産プラットフォーム「スパイラル」などの収益拡大を見込む。前期に実施した人材の積極採用を抑制するほか、新たな投資活動を控え、計画達成を目指す。併せて、今期の年間配当は前期比9円増の21円に大幅増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■ティムコ <7501>  666円  +100 円 (+17.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

ティムコ<7501>がストップ高カイ気配。10日の取引終了後、スノーピーク<7816>と資本・業務提携すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。11日付でスノーピークがティムコ株34万株(発行済み株数の13.73%)を取得し、筆頭株主になる予定という。両社の持つ「フィッシング」と「キャンピング」という専門分野で、それぞれの製品開発力、販売力、ブランド力を融合することにより、今後のアウトドアシーンに影響力を持ち、相乗効果を生み出すのが狙いで、両社各店舗における相互商品販売や新たな製品開発などで協業するとしている。

●ストップ高銘柄

キャンバス <4575>  1,024円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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