話題株ピックアップ【夕刊】(3):東芝、No.1、デザインワン

注目
2019年4月12日 15時19分

■ヨシックス <3221>  3,065円  -135 円 (-4.2%)  本日終値

ヨシックス<3221>が大幅続落。11日の取引終了後荷発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比3.1%減となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。同社は、寿司居酒屋「や台ずし」や均一低価格居酒屋「ニパチ」などを展開する居酒屋チェーンで、3月末時点で318店舗を展開している。なお、全店売上高は同10.4%増だった。

■チヨダ <8185>  1,725円  -54 円 (-3.0%)  本日終値

チヨダ<8185>が反落。11日の取引終了後、集計中の19年2月期連結業績について、売上高が1197億5200万円から1185億6800万円(前の期比7.1%減)へ、営業利益が27億1800万円から16億6900万円(同72.8%減)へ下振れたようだと発表しており、これが嫌気された。インターネットや異業種による靴販売の拡大などで競争環境が厳しくなったことを受けて売り上げが伸び悩んだことに加えて、価格競争や値下げ販売の増加で粗利率が低下したことが響いた。なお、持ち合い株式売却を進めたことなどで特別利益を28億円計上した結果、純利益は15億4000万円から16億1300万円(同65.3%減)へ上振れた。

■東芝 <6502>  3,585円  -100 円 (-2.7%)  本日終値

東芝<6502>が3日続落。同社は11日引け後に米国LNG事業を売却予定だった中国の民間ガス大手ENNから株式譲渡契約を解除する意向である連絡を受けたと発表した。この案件が白紙化することで同社経営にダメージが及ぶことを危惧した売りが集まった。マドを開けて売られ、下値抵抗ラインだった25日移動平均線を下回ったが、売り一巡後は下げ渋った。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,032円  -18.5 円 (-1.8%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や出光興産<5019>、コスモエネルギーホールディングス<5021>といった石油関連株が安い。11日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比1.03ドル安の1バレル63.58ドルに下落。イランとベネズエラの原油供給が一段と減少し、価格上層が続いた場合、石油輸出国機構(OPEC)が7月から増産する可能性がある、との報道が流れたことも原油安の要因となった。これを受け、石油関連株には売りが先行した。

■ハピネット <7552>  1,335円  -19 円 (-1.4%)  本日終値

ハピネット<7552>は5日続落。11日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、営業利益が50億円から45億円(前の期比6.4%減)へ、純利益が32億円から27億円(同33.0%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。売上高は2300億円から2400億円(同21.5%増)へやや上振れたものの、主力の玩具事業で、オリジナル玩具を中心に滞留在庫の評価損失を計上したことが要因としている。

■No.1 <3562>  863円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値

No.1<3562>はストップ高。前引け後に上限を9万5000株(発行済み株数の3.04%)、または8200万円とする自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。取得期間は4月13日から来年2月20日までで、株主への利益還元及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。また、同時に発表した20年2月期連結業績予想で、売上高87億2700万円(前期比6.9%増)、営業利益3億5000万円(同5.9%増)、純利益2億3300万円(同6.9%増)と増収増益を見込み、年間配当を前期比5円増の20円を予定していることも好感されたようだ。前期に続きOA関連商品及び情報セキュリティー機器を中心とした複数商品の提案を推進するほか、ITサポートの加入促進を強化することで業績の底上げを図る方針。

■レアジョブ <6096>  3,180円  +500 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

11日、レアジョブ <6096> [東証M]が5月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■デザインワン・ジャパン <6048>  427円  +45 円 (+11.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

デザインワン・ジャパン<6048>が大幅高で4連騰。ここ継続的な買いが流入しており、連日の年初来高値更新で昨年12月10日ザラ場以来の400円台復帰となった。店舗情報サイトを運営しており、主力の口コミサイト「エキテン」の掲載店舗数は増勢が顕著となっている。ベトナムのシステム開発会社ニトロ・テック・アジアを子会社化するなど、海外企業のM&Aにも積極的な動きをみせている。株式需給面ではSBIキャピタルが純投資目的で同社株の保有比率を増やしていることも思惑を呼んでいる。

■スリーエフ <7544>  411円  +31 円 (+8.2%)  本日終値

スリーエフ<7544>は急伸。同社は神奈川県地盤のコンビニエンスストアでローソン<2651>との共同ブランドで運営している。11日取引終了後に発表した20年2月期の連結業績予想は、売上高にあたる営業総収入が127億円(前期比6.0%増)、営業損益は4億円の黒字(前期2億8300万円の赤字)、最終損益は1億円の黒字(同1億6700万円の赤字)を見込んでいる。これを評価する形で買いを呼び込んだ。また、業績回復を背景に年間配当も6円と5期ぶりに復配を計画していることも人気を増幅している。なお、19年2月期連結決算は営業総収入119億8300万円(前の期比4.7%減)、営業損益2億8300万円の赤字(前の期30億円の赤字)、最終損益1億6700万円の赤字(同5億6900万円の黒字)だった。

■セラク <6199>  632円  +40 円 (+6.8%)  本日終値

セラク<6199>が高い。同社は11日取引終了後に、19年8月期第2四半期累計(18年9月~19年2月)の連結決算を発表。前第3四半期から連結決算に移行したため前年同期との単純比較はできないが、営業利益は1億9200万円となり、計画していた1億9000万円をクリアしたことが好感されたようだ。売上高は52億8200万円(従来予想は51億円)で着地。主力のシステムインテグレーション事業では、慢性的なIT人材不足を背景に「クラウド運用」「デジタルマーケティング」「CRMマーケティング運用」などの領域で順調に案件を獲得した。なお、通期業績予想は、売上高110億円、営業利益7億2000万円とする従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄

UMNファーマ <4585>  435円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値

スペースVH <1448>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

オンコリス <4588>  2,695円  -700 円 (-20.6%) ストップ安   本日終値

エヌリンクス <6578>  570円  -100 円 (-14.9%) ストップ安   本日終値

以上、2銘柄

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