東京為替:ドル・円は年初来高値更新も、中国の強いGDP受けドル売り

通貨
2019年4月17日 12時10分

17日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。年初来高値を上抜けたが、中国の強い経済指標を受け、安全通貨のドルは他の主要通貨に対して売られる展開となった。

ドル・円は112円付近で寄り付いた後、日本株高を背景に円売りが進み、ドルは年初来高値を更新し一時112円16銭まで値を切り上げた。昨年12月20日以来の高値圏。その後は111円台に失速。

11時に発表された中国の1-3月期国内総生産(GDP)など経済指標は堅調な内容で、世界経済の減速懸念の後退によりドルと円が売られやすい地合いに。豪ドルなどが買われた影響で、ドル・円は下押しされた。

ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持しており、目先の日本株高を見込んだ円売りは続くだろう。ただ、日米通商協議で米国側が対日貿易赤字に懸念を示しており、円売りは抑制されそうだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円94銭から112円16銭、ユーロ・円は126円28銭から126円61銭、ユーロ・ドルは1.1278ドルから1.1302ドルで推移した。

【要人発言】

・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表

「米国側は非常に大きな対日貿易赤字に懸念」

「農業やデジタル貿易について協議した」

・黒田日銀総裁

「金融緩和の長期化がバブル発生の一因であり、重要な教訓」

【経済指標】

・NZ・1-3月期消費者物価指数:前年比+1.5%(予想:+1.7%、10-12月期:+1.9%)

・日・3月貿易収支:+5685億円(予想:+3632億円、2月:+3349億円)

・中・1-3月期GDP:前年比+6.4%(予想:+6.3%、10-12月期:+6.4%)

・中・3月鉱工業生産:前年比+8.5%(予想:+5.9%、1-2月:+5.3%)

・中・3月小売売上高:前年比+8.7%(予想:+8.4%、1-2月:+8.2%)

《SK》

提供:フィスコ

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