10連休前に決算発表は第一弾のピーク迎える【クロージング】

市況
2019年4月19日 15時53分

19日の日経平均は反発。110.44円高の22200.56円(出来高概算9億2000万株)で取引を終えた。米株高の流れを引き継ぐ格好から買い先行となったが、週末の主要海外市場は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で休場となるなか海外勢のフローは限られており、ファーストリテ<9983>が指数をけん引しているが、こう着感の強い相場展開となった。個別では中国のインターネットサービス大手テンセントホールディングスとの提携を通じて、同国で家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を発売する計画と報じられた任天堂<7974>が急騰。これを受けて関連銘柄への波及がみられたほか、半導体関連の一角に強い動きがみられていた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは任天堂効果でその他製品が6%を超える上昇。その他は、機械、電気機器、水産農林、海運が小じっかり。半面、鉱業、空運、陸運、金属製品が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテのほか、東エレク<8035>、ファナック<6954>がけん引している。

日経平均は寄り付き直後に22250.37円まで上げ幅を広げた後は、上げ幅を縮めており、狭いレンジ取引での推移が続いた。出来高は2月22日以来、約2カ月ぶりに10億株を下回っている。売買代金は2兆円を辛うじて上回っているが、ファーストリテ、任天堂の影響によるものであろう。とは言え、狭いレンジながらも日経平均は5日線処を下値支持線として意識する格好であり、リバウンド基調は継続している。

なお、来週は週末からゴールデンウイークの10連休に入ることもあり、積極的な参加者はより限られることになろう。欧州市場については週明け22日がイースターマンデー(復活祭の月曜)の祝日で休場になるため、海外勢のフローは引き続き限られる。また、日米決算の第一弾のピークを迎え、日本では450社程が予定されている。さらに、米国では日本のゴールデンウイーク中(4月27日-5月6日)には、500社程度が決算発表を予定していることもあり、大型連休中の海外市場の動向も気掛かりになりそうである。そのため、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうである。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.