【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 令和に至るGWトンネル、その先に待つのは?

市況
2019年4月21日 9時30分

「令和に至るGWトンネル、その先に待つのは?」

●最大の懸念は連休中の海外市場の動向

平成相場も今週限りだ。営業日数にしてあと、わずか5日。だからといって名残惜しいわけではないが、元号が正式に変わる前に10連休に入ってしまうのは、投資の観点からは一考も二考も必要だ。

10連休は世界でも類を見ない、もちろん日本でも最長の休日。これは日本の株式市場にとっては、一種の空白期間であり、トンネルでもある。

川端康成の名作「雪国」の冒頭は、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」である。

平成から令和の長い“休日トンネル”を抜けると、どんな国が待っているのか。

いまは皆目見当もつかないが、問題は日本の投資家がトンネルを通過している時に、海外の市場はいつも通りに活動していること。なにしろ、4月29日から5月3日にかけての一週間は、丸々休みになるのだ。

その間、何も起きて欲しくないことはもちろんだし、実際に特に問題になるようなことは起きない可能性が高いとは思う。

米国市場は順調に水準を高め続けていて、間もなく NYダウ NASDAQともに史上最高値に届くところにあるほどだし、米中貿易協議も合意が近いと見てよいだけに、何も案じることはない。こう言いたいところではある。

●万が一のための株式投資の“保険”

しかし、われわれは生命保険や損害保険に加入する場合、絶対何かが起きると思ってそうするわけではない。起きたら困るので、渋々加入するのだ。

いまだかつてない長期休暇となる10連休を前にした特殊な状況だけに、万が一のための保険が必要ではないか。私はこう思うのだ。

株式投資における保険とは、具体的には持ち株を売っておく。これになる。資金を市場から安全な現金に退避させておくのだ。

信用取引をしている人なら、貸借銘柄にはつなぎ売りをしておくのもよい。しかし、つなぎができない銘柄は、やはり手離しておく。こうすることで、何が起きても安心していられることになる。連休を楽しくすごせる。こうなるのでお勧めしたい。

そこで、ここからはもう積極的に買える状況ではないのだが、例え連休中に思いがけないことが起きても耐えられる可能性の高い銘柄として、NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信 <1545> [東証E]を取り上げておきたい。

これはNASDAQ市場に上場されているアマゾン、アップル、マイクロソフト、インテルなど米国を代表する最強企業群とも呼ぶべきベスト100銘柄の株価を総合指数化した形のETF。株と同じく売買できる。売買単位も10株単位なので手がけやすい。ただ、妙味を求めるのであれば、30~100株程度からであればなお好ましい。

2019年4月19日 記

株探ニュース

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