前週末19日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年4月22日 5時20分

■ヤマトHD <9064>  2,418.5円 (-283.5円、-10.5%)

東証1部の下落率トップ。ヤマトホールディングス <9064> が大幅安で4日続落し、年初来安値を更新した。18日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が1兆6300億円から1兆6250億円(前の期比5.6%増)へ、営業利益が670億円から580億円(同62.5%増)へ、純利益が370億円から250億円(同37.1%増)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。デリバリー事業で、プライシング適正化により宅急便単価は想定を上回ったものの、取扱数量が想定を下回ったほか、ノンデリバリー事業で新規営業の伸び悩みがあったことなどが影響した。また、集配キャパシティ拡大に伴う費用や、3月の取扱数量予測のズレに伴う一過性費用が増加したことも利益を押し下げたという。

■LIXILグループ <5938>  1,513円 (-127円、-7.7%)

東証1部の下落率2位。LIXILグループ <5938> が続急落。18日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が1兆8450億円から1兆8320億円(前の期比0.1%増)へ、営業損益が400億円の黒字から150億円の赤字(前の期591億700万円の黒字)へ、最終損益が15億円の黒字から530億円の赤字(同545億8100万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。連結子会社ペルマスティリーザ社(イタリア)で、収益の悪化や工事損失引当金の追加計上、貸倒引当金やのれんを含む無形資産の減損損失を計上したことなどが要因としている。

■コスモス薬品 <3349>  17,190円 (-210円、-1.2%)

コスモス薬品 <3349> が反落。SMBC日興証券が18日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2万6500円から1万9300円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、同社をドラッグストアの勝ち組と評価する一方、消費増税により利益率よりも売り上げ成長を重視する同社ゆえの価格対応により利益成長が一時的に鈍化すると予想。また、第3四半期決算で確認された出店の遅れなどを考慮し、19年5月期の営業利益予想を250億円から240億円へ、20年5月期を同275億円から244億円へ、21年5月期を同302億円から257億円へ下方修正している。ただ、低コスト体制ゆえに可能な価格対応であり、同社のシェア拡大を加速するきっかけとなり得るともしており、利益率低下が一巡し利益成長が再び確認できた際は、中期ポテンシャルを再評価する展開になると見込んでいる。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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