今週のマーケット展望「決算発表が本格化 日本電産に注目」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(高井ひろえ)
こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。もうすぐゴールデンウィークですね!今週は、日米で決算発表が目白押しです。注目してまいりましょう。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、4月22日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、今週について、『日米ともに決算発表が佳境を迎える』として、アメリカでは、『23日にP&G、コカコーラ、24日にはマイクロソフトやキャタピラー、フェイスブック、25日にはアマゾン・ドット・コム、26日にはシェブロン、エクソンモービルなどの主要企業が1-3月期の決算を発表する』と伝えています。
そして、『企業業績などを手がかりに、S&P500など主要株価指数が再び過去最高値を更新する公算も高く、日本株にも追い風となろう』と考察しています。
また、日本でも『3月期決算企業の決算発表が本格化する』ことに言及し、『今年はGW10連休の影響で、前半戦の集中日は26日で、約200社が決算発表をおこなう』と伝えています。
決算発表のなかでも特に注目すべきは、『23日に発表する日本電産の決算』であるといいます。日本電産の決算発表については、『1月に業績下方修正の記者会見の席で永守会長は「(18年)11月、12月とガタンガタンと落ち込んだ」「46年経営を行ってきたが、月単位でここまで落ちたのは初めて」と述べ、大きく報道された。それから3ヶ月経つ。この間の変化について、永守氏がどのようなコメントをするか注目されよう』と示唆しています。
永守氏のコメントについて、広木さんは『最近の中国の指標ではだいぶ景気が回復しているように見て取れる。おそらく前回よりは状況が改善しているはずで、それを示唆するようなコメントが出るだろう』と考察しています。加えて、『振り返ってみれば日本電産の下方修正は相場底入れのシグナルとなってきた。今回の決算発表では、業績面での底入れ確認となるか』と分析しています。
相場の動きについては、『GW10連休を控えて需給の一時的な歪みで相場が振れるかもしれない。受け渡しが連休にかからないように買い戻しニーズは23日までに集中する一方、後半には機関投資家のポジション圧縮の売りが出る可能性がある』と伝えており、『連休前は様子見機運も強まるため、薄商いで値がうごきやすいことにつけ込んだ投機筋の仕掛け売りにも警戒するべきか』と指摘しています。
一方で、『これまで何度も言っている通り、連休中には海外で悪材料が出る可能性もあるが、同時に、またそれ以上の確率で好材料が出る可能性のほうが高い』との見解も述べています。『米中通商協議が実質的に最終段階に来ており、連休中にポジティブなニュースフローが出ないとも限らない。安易なポジション・クローズは慎むべきだろう』と忠告しています。
最後に、今週の予想レンジについて『2万2000~ 2万2600円』とまとめています。
参考にしてみてくださいね。
高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ
《HH》
提供:フィスコ