注目銘柄ダイジェスト(前場):パスコ、大和ハウス、GNIなど

市況
2019年4月22日 12時13分

島精機<6222>:3735円(-60円)

大幅反落。先週末に発表した業績予想の下方修正が売り材料視されている。営業利益は従来予想の80億円から43億円に下方修正、ユーザーの設備投資抑制が続き、期待したコンピュータ横編機の回復が見られなかったもよう。上半期決算発表前にも従来想定比半減となる下方修正を行っており、それに続く下方修正となる。なお、未定としていた期末配当金は25円としており、年間配当金は前期比5円減配の55円となる。

新光電工<6967>:935円(+26円)

大幅続伸。先週末に業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の69億円から48億円、前期比2%減益に下方修正、計画未達は想定されていたものの、市場予想も10億円程度下振れる水準となった。メモリーの供給過剰や米中貿易摩擦に伴う在庫調整の影響が響いたもよう。修正幅はやや大きかったが、業績下振れを想定したショートポジションもたまっていたとみられ、悪材料出尽くしによる買い戻しが先行しているようだ。

パスコ<9232>:1016円(+125円)

ストップ高。先週末に業績予想の上方修正を発表している。3月期通期営業利益は従来予想の16億円から26億円に大幅上方修正、2ケタ減益見通しから一転して2ケタ増益に。固定資産税評価業務、上下水道台帳、林地台帳整備業務および防災・減災関連業務などの受注が好調であったもよう。第3四半期まで収益の改善は進んでいたが、修正幅の大きさにインパクトが先行する形へ。

パルマ<3461>:717円(+14円)

大幅に続伸。セルフストレージ(レンタル収納スペース)開発用地として横浜市青葉区の土地を取得すると発表している。敷地面積は537.68平方メートルで、決済・引渡は4月下旬の予定。セルフストレージ272戸を設置する計画。住宅地に囲まれており、バス通り沿いでアクセスが良いため、近隣世帯からの個人利用ニーズが見込まれるとしている。株価が25日移動平均線を上抜けたことも買いを後押ししているようだ。

大和ハウス<1925>:3074円(+230円)

急反発。先週末に業績予想の修正を発表、最終利益は2400億円から2350億円に減額しているが、営業利益は3540億円から3700億円に上方修正、中国関連会社における不正行為の影響で持分法投資損失や減損損失を計上するものの、是正工事の早期完了や商業施設、事業施設事業の業績が堅調に推移し、本業ベースでは上振れとなったもよう。今回の業績修正で、中国不正行為による悪影響は想定より限定的との見方も強まっているもよう。

ディップ<2379>:1687円(+97円)

急伸。先週末に発表した自社株買いが好感されている。発行済み株式数の3.50%に当たる200万株、30億円を上限として自社株買いを実施、取得期間は4月22日から7月31日までとしている。同社の自社株買いは昨年4-7月に実施して以来、当時は取得上限90万株に対して約65万株を取得している。今期減益見通しで株価は安値圏にあり、積極的な取得実施による株価の押し上げ期待が先行へ。

モーニングS<4765>:308円(-20円)

大幅に反落。19年3月期の営業利益を前期比0.5%増の16.47億円と発表している。ウェブ広告や資産運用セミナーなどを統合的に提供するメディア・ソリューションが好調だった。年間配当は14.00円(同11.00円)。配当増額は2月28日に公表済みで、材料出尽くし感から売られている。20年3月期予想は非開示。また、SBIオルタナティブ・インベストメンツなど資産運用会社3社の株式を取得する。取得金額は計4.02億円。

GNI<2160>:2981円(+178円)

大幅に続伸。子会社の北京コンチネント薬業有限公司を事業主体とする英領ケイマン諸島籍子会社Continent Pharmaceuticals Inc.(CPI)が、香港証券取引所メインボード市場に上場申請したと発表している。上場を背景に中国内外での事業拡大を狙う。ジーエヌアイグループ<2160>はCPIの筆頭株主で、議決権比率で55.97%を保有している。子会社の香港上場が認められれば、上場益を得られる可能性があるとの期待から買いが入っている。

《ST》

提供:フィスコ

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