話題株ピックアップ【夕刊】(1):よみランド、かんぽ生命、オロ
■よみうりランド <9671> 4,380円 +200 円 (+4.8%) 本日終値
よみうりランド <9671> が大幅反発。22日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の24.7億円→35.3億円に43.2%上方修正。従来の3.8%減益予想から一転して37.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。遊園地部門で冬季イルミネーションイベントや猛暑だった夏場のプールの入場者数が想定より伸びたことが寄与。公営競技部門で川崎競馬場、船橋競馬場ともに勝馬投票券の購入額に連動する賃貸料が増加したことも上振れに貢献した。
■かんぽ生命保険 <7181> 2,279円 +75 円 (+3.4%) 本日終値
かんぽ生命保険<7181>は9日ぶりに反発。この日、日本郵政<6178>による株式売り出しの受渡日を迎えた。売り出し価格は15日に2375円で決定したが、価格決定後も株価は下落を続け、結局、同価格を6%前後下回って受渡日を迎えた。きょうは株価下落に伴う値頃感からの買いも入ったが、22日には一時、2202円まで下落しており、15年11月にIPO(株式公開)した際の公開価格2200円も意識する展開となっている。
■オロ <3983> 6,830円 +210 円 (+3.2%) 本日終値
オロ<3983>が反発、一時3.8%高に買われた。日経平均は前日終値近辺で小浮動を繰り返しており、投資資金は主力株を避け内需の中小型株の短期売買に向かった。25日移動平均線近辺までの上方カイ離修正を経て目先値ごろ感からの買いが優勢となった。同社はクラウドソフトの開発を手掛け、旺盛な企業のIT投資需要を取り込んだ。大手企業グループからのERPソフト開発の受注が増勢で18年12月期営業利益は前の期比37%営業増益を達成、19年12月期も前期比11%増益と2ケタ成長を継続する見通し。直近アセットマネジメントOneが同社株の保有株比率を低下させているが、依然として全体に占める9.5%を保有する大株主で存在感を示していた。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,091.5円 +29.5 円 (+2.8%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連やJXTGホールディングス<5020>など石油関連株が寄り付きから買われる展開となった。今年に入り原油市況は上昇基調を継続していたが、足もと上げ足を一段と強めていた。前日のWTI原油先物価格は1ドル70セント高の1バレル=65ドル70セントと急騰、これを背景に米国株市場ではエクソンモービルが2%以上の上昇を示すなどエネルギー関連株に買いが集まった。トランプ政権がイラン原油の禁輸措置について、5月1日付で日本を含む8カ国・地域に対する適用除外措置を撤廃することを決め、これが原油需給の逼迫につながるとの思惑が高まった。東京市場でも原油市況と株価連動性の高いセクターに物色の矛先が向いた。
■三共生興 <8018> 507円 +11 円 (+2.2%) 本日終値
三共生興<8018>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は22日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の13億円から18億9000万円(前の期比12.9%減)に引き上げた。売上高予想も従来の270億円から273億円(同4.0%減)に増額した。会社側では、経費の削減が進んだことや海外での収益力の強化、保有資産の更なる活用が主な要因だとしている。また、あわせて期末一括配当を従来計画比5円増額の20円とすることも発表。自社ブランド「DAKS」が創業125周年を迎えることを記念し、普通配15円と記念配5円を実施する。
■アスカネット <2438> 1,728円 +35 円 (+2.1%) 本日終値
アスカネット<2438>が反発した。きょう付けの化学工業日報で、「空中投影用の特殊偏光プレート・空中ディスプレイシステムを強化する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、低コストかつ視認性が高い光学樹脂品の量産技術を確立し、高精細なガラス品と合わせて市場開拓を図るとしており、既にレストラン用注文システムなどの実証を進めているほか、スマートスピーカーなど小型電子機器への組み込みも目指すという。アスカネットでは、エアリアルイメージング事業を第3の柱と位置付けており、今後樹脂製製品の量産体制の確立などに力を入れる方針だ。
■ファイバーゲート <9450> 3,350円 +45 円 (+1.4%) 本日終値
ファイバーゲート<9450>が反発。岩井コスモ証券は22日付で、同社に対する投資判断を新規「A」、目標株価4200円でカバレッジを開始した。同証券では、Wi-Fiの販売・構築などに携わる同社はニッチな市場を開拓しており、高い成長率が期待できるとみている。特に、次世代高速通信「5G」によるデータ通信量の増大などから、Wi-Fiは5Gを補完する関係なると期待されている。今後、多岐にわたる場所でWi-Fi環境の構築需要が発生し、観光立国を目指す政府の環境整備も同社にとって追い風となる。また、フリーキャッシュフローの黒字化から財務状況が改善すれば配当の開始も期待できるとしている。19年6月期営業利益は、会社側計画の7億5600万円に対して8億円(前期比43%増)、20年6月期の同利益は今期推定比25%増の10億円になると予想している。
■デンカ <4061> 3,350円 +45 円 (+1.4%) 本日終値
デンカ<4061>は3日続伸。22日の取引終了後、集計中の19年3月期の連結業績について、売上高は4100億円から4130億円(前の期比4.4%増)へやや上振れた一方、営業利益は360億円から340億円(同1.0%増)へ下振れて着地したようだと発表したが、織り込み済みとの見方が強い。米中間の貿易摩擦の影響などで18年末頃からの需要減少や顧客の在庫調整が長期化し、石油化学製品や電子・先端プロダクツ製品などの収益が想定を下回る見込みであることが要因としている。なお、純利益は250億円(同8.5%増)の従来見通しを据え置いている。
■キリンホールディングス <2503> 2,521.5円 +23 円 (+0.9%) 本日終値
キリンホールディングス<2503>が続伸。この日、「キリン・ザ・ストロング」が18年4月の発売以来累計で2億4000万本、1000万ケースを達成し、「氷結」に次ぐ17年ぶりのヒット商品となったと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「キリン・ザ・ストロング」は、強刺激で爽快なうまさの「超爽快ドライ」、独自のレモンエキスと果汁を使用した本格的なレモンの味わいの「本格レモン」、スカッと爽快で飲みやすい「ハードコーラ」、ヨーグルトテイストのスッキリとした味わいの「ホワイトサワー」の4つのフレーバーで展開。今年4月には発売2年目で大幅リニューアルを実施し、リニューアル週の購入者数を前週比82%増に拡大させたという。
■エボラブルアジア <6191> 2,158円 +19 円 (+0.9%) 本日終値
エボラブルアジア<6191>が続伸。22日の取引終了後、独自開発の動画生成プラットフォームを用いて自由視点映像の生成・配信を行う2501社(東京都品川区)へ資本参加すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。2501社は主に、スポーツや格闘などの特定シーンにおいて、自由視点映像を用いたリプレイ映像を生成する「360Wrap-Replay」サービスと、生成した自由視点映像をスマートフォン、タブレット、PC上にて視聴できる「360Wrap-Movie」サービスの2つのサービスを提供している。エボラブルアジアによると、今回の資本参加は投資事業の一環で、2501社の今後の成長によるリターンを期待しているという。
株探ニュース