仮想通貨取引所ビットフィネックス、裁判所命令の内容に反論【フィスコ・アルトコインニュース】

通貨
2019年4月26日 13時46分

仮想通貨取引所ビットフィネックスが、仮想通貨テザー(USDT)の裏付け資産を不正利用しているとして裏付け資産の利用停止を命じる裁判所命令を発令されている件についてビットフィネックスが反論を公開した。

この発令は、ニューヨーク州司法長官が調査した結果、ビットフィネックスとテザー社は同社の損失を補うためにテザーの価値担保となる裏付け金の中から8億5000万ドル(約949億円)を不正利用したとする内容で、同社に裏付け資産の不正利用を停止することを命じるものだ。また、従前から要求していたテザーの裏付けとなる資産の保有を証明する書類の提出を再度求める内容となっている。

この件についてビットフィネックスは、司法長官による裁判所への申し立ては「不誠実」に書かれており、同社が8億5000万ドルを損失したというのは「虚偽の主張」であると反論。公開された文書の中では、実際にはこの資産は失われたのではなく押収されて保護下にあり、同社はこの資産の開放に努めている最中であると主張している。また、これまでもビットフィネックスとテザー社は規制当局と完全に協力して動いてきたとする。

仮想通貨テザーは、米ドルと価格をペッグさせて常に1USDT=1USDとなることを担保するためにテザーの発行量と同量の米ドルをテザー社が価値担保として保有するとうたっていた。テザー社とビットフィネックスは両社とも同じ人物がCEOであり、以前から仮想通貨テザーが十分な米ドルの担保金を所有していないのではないかなどと疑惑の声が上がっていた。

このニュース発表後、ビットコイン(BTC)価格は大幅に下落して一時56万円台をつけたが、本稿執筆時点では59万円台まで回復している。

《SI》

提供:フィスコ

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