注目銘柄ダイジェスト(前場):ラウンドワン、アスカネット、元気寿司など

市況
2019年5月9日 12時01分

元気寿司<9828>:3820円( - )

ストップ安売り気配。前日に19年3月期の決算を発表、営業利益は23.1億円で前期比34.0%増と大幅増益になったが、従来計画の26億円は下回る着地になった。第3四半期までの進捗からは意外感も強まる形に。また、20年3月期は17.5億円で同24.4%の大幅減益見通し。前期、前々期と高い収益成長が続いていたなか、想定外の減益見通しを受けてモメンタムの悪化が意識される格好のようだ。

ラウンドワン<4680>:1584円(+140円)

急反発。前日に19年3月期の決算を発表、営業利益は114億円で前期比8.6%増益、従来計画の110億円をやや上回る着地となった。第3四半期までは未達推移だったため、1-3月期の想定以上の回復が好感されている。20年3月期は119億円で同3.7%増益見通し、コンセンサスはやや下回るが、下期を中心に保守的な見方と捉えられている。また、同時に発表した4月の既存店売上高は前年同月比7.9%増と好スタートになっている。

サントリーBF<2587>:4710円(+95円)

反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は178億円で前年同期比33.1%減益となったが、前年同期の一過性要因の影響を考慮すれば、実質的には増益となっており、市場コンセンサスを上回る水準となっている。足元では警戒感も高まっていたため、見直しの動きが先行へ。広告費の減少のほか、国内製造コストの削減、ベトナムの販売好調などが背景となっているもよう。

和井田<6158>:1582円(+42円)

年初来高値。19年3月期の営業利益を従来予想の16.47億円から19.73億円(前期実績8.35億円)に上方修正している。企業の積極的な設備投資を背景とした工作機械需要や欧州を中心とした海外展開の効果などが表れた。また、生産性向上による原価低減の取り組みも奏功した。年間配当は従来予想の36.00円から43.00円(前期実績21.00円)に増額修正した。

富士フイルム<4901>:5132円(+81円)

大幅反発。前日に19年3月期の決算を発表、営業利益は2098億円で前期比70.1%増益、市場予想を上回り、11年ぶりの過去最高益を更新している。構造改革の効果が想定以上に顕在化する形に。20年3月期は2400億円で同14.4%増益の見通しで、中期計画の目標値2300億円を上回っている。配当金も80円から95円に増配計画となっている。想定以上に好調な決算をポジティブに捉える動きが優勢となっている。

ポラテクノ<4239>:536円(-4円)

朝高後にマイナス転換。薄型で耐熱性に優れたインセル用偏光子の開発に成功したと発表している。インセルとは偏光子をディスプレイの内部に配置することで、ディスプレイの高性能化や機能付与が可能。今回開発したインセル用偏光子は、屋外視認性に優れ、消費電力が小さい液晶ディスプレイの実現や有機ELディスプレイの薄型化、フレキシブル化に寄与するという。19年6月からサンプル出荷を開始し、20年9月に量産を開始する予定。なお、株価は朝高後、上げ幅を縮めている。

アスカネット<2438>:1668円(+147円)

大幅に6日ぶり反発。エアリアルイメージング事業で、空中結像を可能にする樹脂製ASKA3Dプレートの第1段階の量産化への移行を実現したと発表している。月産3000枚程度で、現段階のサイズは最大200ミリ角。一部工程の生産設備増強で比較的容易に月産1万枚程度に拡大できる見込みで、今後の受注状況を見極めながら調整する方針。結像品質や輝度の向上、低コスト化への対応も進める。

《ST》

提供:フィスコ

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