<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2019年5月10日

市況
2019年5月10日 17時07分

今週の日経平均終値は21344円92銭、前週末比913円81銭安でした。

日経平均は5週ぶりに大幅下落。直前4週間の上げ幅全てを埋める下げとなり、4月新年度の上昇を完全に帳消しにしてしまいました。下げの材料は明確で米中貿易戦争の再燃です。ここまでの上昇は米中貿易協議の妥結を前提としていただけに、これだけ大きく崩れるのも当然といえば当然でしょう。昨年末の底打ちからスタートした日経平均の戻り相場は4月の高値(2万2362円)で一巡。5月相場は調整の月ということになるでしょう。下げ材料が明確なだけに米中両国がどこかで妥協すれば悪材料は出尽くしとなりますが、米国も中国も覇権をかけてお互いに譲れない核心部分があり、今しばらくはこじれたままで局面は推移することになりそうです。裏を返せば妥協できるならここまで事態はもつれてなかったともいえ、両国のチキンレースは世界を巻き込みながら長いと数ヶ月は続くことになるでしょう。日経平均の週足チャートは高値圏で大陰線を引いたため中期的な天井を示唆。今週は26週移動平均線(2万1244円)を辛うじて保ってはいますが、米中貿易協議難航長期化などまだ織り込み切れておらず、来週以降は同線を下回ってくる可能性が高いでしょう。押し目買いはまだ早く安易に買いを入れる局面ではないものと考えます。(ストック・データバンク 編集部)

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