14日の米国市場ダイジェスト:NYダウ207ドル高、貿易摩擦への警戒感が和らぐ

市況
2019年5月15日 7時40分

■NY株式:NYダウ207ドル高、貿易摩擦への警戒感が和らぐ

米国株式相場は上昇。ダウ平均は207.06ドル高の25532.05、ナスダックは87.47ポイント高の7734.49で取引を終了した。トランプ大統領が6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、米中首脳会談を予定していることが報じられたほか、同氏が米中協議の合意に自信を示し、貿易摩擦問題への懸念後退から買いが先行。昨日の株価下落を受けた買い戻しの動きも広がり、終日堅調となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスが上昇する一方で公益事業や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

米中貿易摩擦への懸念が和らぎ、アドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)やインテル(INTC)など半導体関連企業が買い戻された。中国での売上比率の大きい建設機械のキャタピラー(CAT)や航空機メーカーのボーイング(BA)も上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は、バンクオブアメリカ・メリルリンチが現在の株価水準は買いの好機であると指摘し堅調推移。一方で、アパレルのラルフローレン(RL)は、決算内容が嫌気され下落した。

エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、2024年1月以降にメディア・通信のコムキャスト(CMCSA)が保有する動画配信サービスのHulu株を取得する権利を持つことで合意した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル反発、米中貿易摩擦への懸念後退

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円44銭まで下落後、109円71銭まで上昇し、109円62銭で引けた。米中貿易摩擦に関して、トランプ米大統領が「小競合いに過ぎない」と指摘したほか、協議は決裂したわけではなく、良好な対話が続いていると、市場の鎮静化に努めたため、株高に連れリスク回避の円買いは後退した。米国債券利回りの上昇でドル買いも再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1233ドルから1.1201ドルまで下落し、1.1202ドルで引けた。ドイツの5月ZEW景気期待指数が予想外のマイナスに落ち込んだほか、ユーロ圏3月鉱工業生産のさえない結果に加え、財政懸念を受けたイタリア債利回りの上昇が警戒され、ユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、123円15銭から122円65銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2952ドルから1.2904ドルまで下落した。賃金の伸びが予想を下回ったことがポンド売り材料となった。ドル・スイスは、1.0070フランから1.0096フランまで上昇した。

■NY原油:反発で61.78ドル、米中貿易摩擦への懸念後退

NY原油先物6月限は反発(NYMEX原油6月限終値:61.78 ↑0.74)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比+0.74ドルの61.78ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは60.69ドル-62.11ドル。6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、米中首脳会談が行なわれるとの見方が広がったことや、トランプ米大統領が米中協議の合意に自信を示したことから、原油需要減少に対する警戒感は低下した。米国株式が反発したことも材料視されたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.62ドル +0.37ドル(+1.31%)

モルガン・スタンレー(MS) 44.01ドル -0.17ドル(-0.38%)

ゴールドマン・サックス(GS)196.28ドル +1.31ドル(+0.67%)

インテル(INTC) 45.17ドル +0.41ドル(+0.92%)

アップル(AAPL) 188.66ドル +2.94ドル(+1.58%)

アルファベット(GOOG) 1120.44ドル -11.59ドル(-1.02%)

フェイスブック(FB) 180.73ドル -0.81ドル(-0.45%)

キャタピラー(CAT) 127.47ドル +2.17ドル(+1.73%)

アルコア(AA) 25.01ドル +0.47ドル(+1.92%)

ウォルマート(WMT) 100.29ドル +0.40ドル(+0.40%)

スプリント(S) 5.99ドル -0.03ドル(-0.50%)

《SF》

提供:フィスコ

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