16日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で続伸、ハイテク関連は逆行安

市況
2019年5月16日 16時55分

16日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.03ポイント(0.58%)高の2955.71ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、17.88ポイント(0.58%)高の3095.61ポイントで取引を終えている。

中国の景気テコ入れ策強化の期待が高まる流れ。4月の経済指標が予想以上に前月から減速じた実態が15日に公表されるなか、景気の早期回復は難しいとの見方が広がった。

ハイテク分野での米中対立を警戒し、指数は小安くスタートしたものの、下値は固く、程なくプラスに転じた。米商務省は15日、中国通信機器メーカー大手の華為科技(ファーウェイ)とその関連会社を産業安全保障局(BIS)のエンティティリスト(米国からの輸出を規制する対象リスト)に追加すると発表している。ただ、米中貿易問題を巡っては、交渉が決裂するような状況ではない。ムニューシン米財務長官は15日、「米交渉団は交渉を継続するため、近く北京入りする可能性が高い」と述べている。

業種別では、レアアースや非鉄など素材関連の上げが目立つ。中国北方稀土(600111/SH)と廈門タングステン業(600549/SH)がそろってストップ高、中国アルミ(601600/SH)が5.4%高、洛陽モリブデン集団(603993/SH)が3.1%高で引けた。ロンドン金属市場では、主要な非鉄金属が軒並み上昇。レアアース相場は需給ひっ迫により、値上がり基調が続くと予測されている。このほか不動産株、消費関連株、自動車株、発電株、インフラ関連株なども買われた。

半面、ハイテク株はさえない。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が4.9%安、スーパーコンピュータ大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が1.4%安と値を下げた。

一方、外貨建てB株はまちまち。上海B株指数が0.21ポイント(0.07%)高の298.54ポイント、深センB株指数が1.49ポイント(0.15%)安の968.63ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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