注目銘柄ダイジェスト(前場):UMN、ソフトバンクG、ぐるなびなど
レアジョブ<6096>:4150円(-25円)
大幅に反落。9万株の立会外分売を予定していると発表している。分売予定期間は31日から6月6日までで、分売値段は実施日の前日終値または最終気配値を基準に決定する。株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図ることが目的。一時プラスに転じる場面もあったが、分売予定の発表を受け、株式需給が悪化するとの警戒感から売られている。22日に年初来高値(4655円)を付けており、利益確定売りも出ているようだ。
神戸物産<3038>:4910円(+185円)
大幅反発。前日に発表した4月の月次動向が好感されている。単体売上高は前年同月比17.7%増、営業利益は同67.4%増となり、ともに、水準・伸び率ともに今10月期に入って最高を記録している。これで上半期の単体営業利益は前年同期比33.1%増となり、業績の上振れ期待なども高まっている。新店効果に加えて、4月末まで開催の感謝セールが集客増につながる形となったようだ。
西松屋チェ<7545>:879円(+35円)
大幅続伸。前日に5月の月次動向を発表しており、買い材料視されている。既存店売上高は前年同月比7.5%増となり、13カ月ぶりにプラス転換する形となっている。客数が同5.7%増加したほか、客単価も同1.7%上昇。「1000店舗達成大感謝セール」実施による客数増加のほか、気温の上昇によって夏物衣料が好調に推移したもよう。モメンタム好転を意識する動きが優勢になっている。
ぐるなび<2440>:577円( - )
ストップ高買い気配。楽天<4755>が同社との資本業務提携強化を発表している。233万9700株を同社会長から相対取引で取得するもよう。取得価格は1株412円で買い付け日は31日を予定。追加取得後の出資比率は14.99%に高まり、同社の筆頭株主となる。ネット予約の拡大やぐるなびブランドの価値向上を資本提携強化の狙いとしており、提携強化による収益の回復を期待する動きが先行へ。
ソフトウェアS<3733>:10250円(+290円)
大幅に5日続伸。4月の売上高が前年同月比21.9%増の21.08億円になったと発表している。2カ月連続のプラス。受注高は47.3%増の23.75億円、受注残高は74.8%増の75.55億円だった。売上高、受注高の好調に加え、株価が25日移動平均線を上抜け、4月17日に付けた年初来高値(1万0760円)に接近していることも買い人気を集める要因となっているようだ。
ソフトバンクG<9984>:10050円(-605円)
大幅続落。米司法省の独占禁止当局では、同社傘下のスプリントとTモバイルUSの合併計画について、合併を阻止するため提訴するよう省内で提言したと報じられている。競争法上の観点が承認に難色を示す背景とみられている。先には、米FCC委員長が「公益にかなう」として合併を認める意向を表明しており、足元では合併実現への期待感が高まりつつあったとみられる。なお、同省の最終的な判断には1カ月程度かかる見通しのもよう。
UMN<4585>:355円(+38円)
大幅に続伸。17年10月31日付で締結した塩野義製薬<4507>との資本業務提携契約に基づく第3回開発マイルストーン条件を達成し、同社から検収書を受領したと発表している。19年12月期第2四半期にマイルストーンフィーを受領する。両社はヒト用感染症予防ワクチンなど創薬に関する基盤技術整備などについて基礎的研究を共同で推進している。マイルストーン条件達成を受け、今後の開発進展に対する期待から買いが入っている。
トランスG<2342>:466円(±0円)
朝高後に値を戻す。核酸原薬製造のボナック(福岡県久留米市)と業務提携すると発表している。同社の核酸医薬開発に関し、トランスジェニックグループの創薬支援プラットフォームの活用を推進する。核酸医薬は遺伝情報を司る核酸を医薬品として利用するもので、遺伝性疾患やがん、その他インフルエンザやウイルス感染症等の次世代医薬品として期待されているという。
《ST》
提供:フィスコ