米金利見通しはやはり下向きか

経済
2019年5月23日 18時35分

米連邦準備制度理事会(FRB)は22日、4月30-5月1日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表した。議事要旨によると、FOMCの参加メンバーは金融政策に関する忍耐強い姿勢は当面維持可能との見方で一致していた。バランスシートについて多くの参加者は、「短期証券を今から徐々に買い入れることで、将来的に景気刺激が必要となった場合に短期証券を長期債に移行させ、長期金利を低下させられるようにしておくべき」と主張していたようだ。

今回公表された議事要旨について市場関係者の間からは、「経済情勢が予想通りなら金融引き締めが妥当との意見はあるものの、経済情勢が悪化すれば利下げをすみやかに実行する用意があることを示唆する内容だった」との声が聞かれた。ウィリアムズNY連銀総裁は22日、「現在の米金利水準は適切であり利下げを検討するべき局面ではない」との見方を示しているが、貿易制限のさらなる拡大による投資・雇用・消費への弊害、中国経済の急減速などのリスク要因は除去されていないため、米金利見通しについては下向きの見方が増える可能性がある。

《MK》

提供:フィスコ

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