話題株ピックアップ【夕刊】(2):Gunosy、ハウス食G、そーせい

注目
2019年5月24日 15時23分

■Gunosy <6047>  1,822円  +25 円 (+1.4%)  本日終値

Gunosy<6047>が反発。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークスが23日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出し、Gunosy株の保有割合が10.05%→11.24%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資としており、報告義務発生日は5月16日。

■共英製鋼 <5440>  1,875円  +15 円 (+0.8%)  本日終値

共英製鋼<5440>が反発。大和証券は23日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は1600円から2300円に見直した。19年3月期の連結経常利益は前の期比2.1倍の86億円だった。値上げに伴う国内鉄鋼事業のスプレッド拡大が寄与した。同証券では、20年3月期の同利益を112億円(会社予想105億円)と予想。ベトナムを中心とする海外鉄鋼事業の損益改善が増益要因となるとみている。同証券では第1四半期(4~6月)決算での業績高進捗が期待できるとみており、株価は19年3月末の一株当たり純資産(3300円)に対する適正PBR0.7倍程度の2300円を適正と指摘している。

■ハウス食品グループ本社 <2810>  4,675円  +30 円 (+0.7%)  本日終値

ハウス食品グループ本社<2810>は新値追い。日経平均株価は一時2万1000円を割り込む軟調な地合いとなっているが、同社株は海外情勢の影響を受けにくい食品関連の一角として強さを発揮した。カレー、シチュー用ルウを中心に事業展開している同社は、これまで着実な利益成長を続けており、20年3月期営業利益は5.4%増で前期に続く最高益を見込んでいる。堅調な業績を背景に同社株への再評価の動きが強まっているようだ。

■そーせいグループ <4565>  2,017円  +12 円 (+0.6%)  本日終値

そーせいグループ<4565>が3日続伸。この日寄り前、戦略的提携先であるノバルティス・ファーマ社が新規喘息治療配合吸入剤として開発中のQVM149について、欧州医薬品庁(EMA)へ医薬品販売承認(MAA)を申請したと発表。これに伴い、ノバルティス社から250万ドルのマイルストンを受領することになることが好感された。QVM149は、薬剤を正しく吸入できたかどうかを確認できる吸入器ブリーズヘラーを用いる1日1回吸入の定用量喘息治療配合吸入剤。ノバルティス社によるMAA申請は当初、19年12月期第4四半期に予定されていたが、前倒しされたことになる。

■ヤマハ発動機 <7272>  1,888円  +10 円 (+0.5%)  本日終値

ヤマハ発動機<7272>が底堅い動き。この日の午前中、フィリピンにおける二輪車のさらなる販売拡大に対応するため、ヤマハ・モーター・フィリピン(YMPH)の生産能力を年間40万台から80万台に増強すると発表しており、ASEAN事業の拡大を期待した買いが入った。今回の計画ではYMPH敷地内に新しい工場棟を建設する予定で、19年5月に着工し、20年7月の稼働を予定している。また中長期的な目標として、フィリピンにおける販売台数100万台(18年約54万台、輸入完成車を含む)を目指すとしている。

■新日本科学 <2395>  847円  +3 円 (+0.4%)  本日終値

新日本科学<2395>が高い。午前11時ごろ、従来未定としていた20年3月期の配当について、期末一括で5円を実施すると発表しており、前期比2円の増配となる予定であることが好感された。同時に、同じく未定としていた19年3月期の期末一括配当について、8期ぶりの復配となる3円にすると発表している。

■トラスト・テック <2154>  3,355円  -255 円 (-7.1%)  本日終値  東証1部 下落率2位

トラスト・テック <2154> が急落。23日大引け後、株式の分布状況改善と流動性の向上を図ることを目的に60万株の立会外分売を実施すると発表したことが売り材料視された。分売株数が発行済み株式数の2.8%となり、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。なお、分売実施予定期間は5月30日から6月3日とし、分売価格は実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定するとしている。

■ジャパンディスプレイ <6740>  51円  -3 円 (-5.6%)  本日終値  東証1部 下落率8位

ジャパンディスプレイ<6740>が安い。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「最大800億円の金融支援を予定する台中3社連合のうち、中国ファンドの嘉実基金管理グループが支援に慎重な姿勢を示している」と報じられており、これを弱材料視した売りが出たようだ。記事によると、スマートフォン向けパネルの事業環境が悪化するなか、JDIの経営に懸念を強めているためだという。なお、JDIでは23日、「当社が発表したものではなく、そのような事実はない。今回のリファイナンスの実行に関して引き続き変更がない旨の意向を表明いただいている」とのコメントを発表している。

■国際石油開発帝石 <1605>  904円  -44.8 円 (-4.7%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など原油関連株が総じて売られる展開。米原油在庫が約2年ぶりの高水準に積み上がったことや、米中摩擦激化を背景とした世界経済の先行きに対する懸念から前日のWTI原油先物価格は3ドル51セント安と急落、1バレル=57ドル91セントと心理的フシ目の60ドルラインを大きく下放れる格好となった。これを受けて米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られ、全体指数の下げを助長、東京市場にもこの流れが波及している。

■マツキヨHD <3088>  3,190円  -105 円 (-3.2%)  本日終値

マツモトキヨシホールディングス<3088>は安い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を4300円から3600円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、業績は底堅いとしながらも、「インバウンド需要の取り込み強化などによる既存店売上改善」「KPI管理推進による収益性改善」のハードルが高くなってきたことは否めないと指摘。業績予想を見直し、20年3月期営業利益予想は366億円から370億円へ引き上げた一方、21年3月期は同378億円から371億円へ、22年3月期は同392億円から383億円へ引き下げている。

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