話題株ピックアップ【夕刊】(3):キッコマン、日経レバ、フジタコーポ
■キッコーマン <2801> 4,995円 -95 円 (-1.9%) 本日終値
キッコーマン<2801>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を6100円から5500円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。国内事業の高付加価値化戦略の進展が遅いことや北米事業のコスト環境が従来の想定以上に悪化していることを反映し、20年3月期の営業利益予想を415億円から402億円へ、21年3月期を同445億円から420億円へそれぞれ引き下げている。
■日経レバ <1570> 17,730円 -60 円 (-0.3%) 本日終値
NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が続落。16日以来6営業日ぶりに一時1万7500円を下回った。日経平均株価にリンクさせたETFで変動率は基本的に2倍に設定されていることで、個人投資家を中心に全体相場のボラティリティが高まる場面では売り買いが活発化する。きょうは、前日の米国株市場が一時波乱含みの下落をみせたことで、投資家心理がリスクオフに傾いた。
■フジタコーポレーション <3370> 1,342円 +300 円 (+28.8%) ストップ高 本日終値
フジタコーポレーション<3370>がストップ高の1342円に買われた。時事通信が23日、「米娯楽企業ハードロック・インターナショナルのジェームズ・アレン会長は21日、同社が北海道苫小牧市で開業を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)に、50億ドル(約5500億円)超を投じる意向を明らかにした」と報じたことを受けて、苫小牧に本社を置き、フランチャイジーとして「ミスタードーナツ」や「モスバーガー」などを展開する同社に思惑的な買いが入ったようだ。
■やまねメディカル <2144> 466円 +80 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
通所介護併設の高齢者向け住宅などを展開する、やまねメディカル<2144>がストップ高。同社は23日、24年3月期の連結営業利益目標を60億円(19年3月期実績は3億6000万円)とする中期経営計画を公表。これが材料視されたようだ。24年3月期の連結営業収入の目標は200億円(同72億2500万円)。目標を達成するための業務戦略として、サービス内容の向上とサービスオペレーションの見直しによる効率化と標準化の推進、利用者確保のための営業強化とセンター事業のブランドイメージ向上、生活支援サービス展開の加速が可能となるICT技術の開発と活用、人材の採用と育成の強化、センター新設のための資金調達と不動産流動化手段の多様化と確立などを掲げている。
■エルテス <3967> 1,775円 +218 円 (+14.0%) 本日終値
エルテス<3967>が急反発。同社と三井住友信託銀行、NEC<6701>、サイバネティカ(エストニア)の4社は23日、エストニアの電子政府基盤システム「X-Road」をベースとした技術である「UXP」を活用し、信託プラットフォーム構築の共同検討を開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「UXP」とは、サイバネティカが持つ安全な情報プラットとフォーム。今回の共同検討では、「UXP」の技術検証のほか、不動産や相続関連ビジネスで顧客をはじめ複数のビジネス関係者が既存のデータベースに大幅な改修を加えることなく、安全に情報共有する仕組み「UXP」を応用することも検討するとしている。
■イメージ ワン <2667> 568円 +39 円 (+7.4%) 本日終値
イメージ ワン<2667>が大幅高で3連騰。医療画像を中心に画像処理を手掛けるほか、ドローン分野の研究開発でも先駆している。21年9月期までの中期経営計画で売上高40億円(前期実績16億5300万円)、営業利益8億円(同4000万円)、ROE10%以上を掲げている。事業戦略の骨子として既存事業と新規事業のシナジーを背景に人工知能(AI)を活用した遠隔画像診断支援サービスなど高付加価値サービスを強化する方針。今後、高速・大容量の次世代通信規格「5G」が普及すれば、同社の展開するビジネスに追い風が強まることが期待される。このほか、再生可能エネルギーや環境事業なども成長戦略の要に位置づけている。
■GMOペパボ <3633> 3,975円 +250 円 (+6.7%) 本日終値
GMOペパボ<3633>は急反発し、年初来高値を更新した。同社は23日取引終了後に、全国商工会連合会(全国連)と包括連携協定を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。GMOペパボと全国連は、商工会に所属する中小企業や小規模事業者のインターネットを活用した経営効率化やビジネスの拡大を支援。具体的な取り組みとして、ホームページ作成サービス「グーペ」の特別プランを提供するなど、GMOペパボのサービスを活用したビジネス支援策を検討しているという。
■東京機械製作所 <6335> 425円 +22 円 (+5.5%) 本日終値
東京機械製作所<6335>が大幅反発。23日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、純利益を6億円から7億円(前期比11.2%減)へ上方修正したことが好感された。同社は同日付で、剰余金の処分(固定資産圧縮積立金の目的外取り崩し)を発表。これに伴う繰延税金負債の取り崩しによる法人税等調整額の戻入益の計上が最終利益を押し上げるという。なお、売上高149億5000万円(前期比13.1%増)、営業利益9億2000万円(同2.4倍)は従来見通しを据え置いている。なお同時に、6月28日付で発行済み株数の3.31%に相当する29万9000株の自社株を消却すると発表しており、これも好材料視されたようだ。
■クロスキャット <2307> 1,050円 +32 円 (+3.1%) 本日終値
23日、クロスキャット <2307> が発行済み株式数(自社株を除く)の9.4%にあたる77万株(金額で7億8386万円)を上限に、5月24日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
●ストップ高銘柄
ETFSアル <1692> 384円 0 円 (0.0%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース