<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2019年5月31日

市況
2019年5月31日 17時00分

今週の日経平均終値は20601円19銭、前週末比516円03銭安でした。

注目の日米首脳会談(貿易交渉)は押され気味ながらも無難にこなしましたが、肝心の米中貿易摩擦はお互の応酬が続き長期化の様相を強めています。米国発の関税不況は各方面で収まる気配がなく本日はメキシコに追加関税導入を公表。6月のG20を前に米国(トランプ大統領)は不況を招く関税強化へと動きを加速させています。足元で進む関税不況はG20で収束に向かうという期待も薄れ、市場は株安、原油安、円高、金利低下というリスクオフの動きを継続。日経平均も昨年末につけた安値(1番底)に対する2番底模索の動きへと変わっています。1番底の水準は今期10%減益に相当水準すると考えており、今の動きは今期業績の下方修正を織り込みに行っている状況といえるでしょう。来週からは6月相場となりますが、日経平均は上値2万1000円レベルを上限に、下限は2万円から1万9500円辺りまでのゾーンを想定し、中途半端な位置で買いを入れないよう、なるべく推移を見守りたいと思います。全体相場は調整局面ですので、極端に言えば突っ込み場面以外は買いを入れなくてもいいということになるでしょう。ひとつ付け加えるなら、米国や中国など世界で一段の株安が進めば逆に米中などの貿易交渉は早期妥結の可能性が出てきます。玉虫色の合意ではありますがお互いが非常に困るので、現状においては株安というショック療法が一番の解決策かもしれません。(ストック・データバンク 編集部)

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