話題株ピックアップ【夕刊】(1):スクエニHD、北の達人、三井不
■ココカラファイン <3098> 4,910円 +700 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
ココカラファイン<3098>がストップ高。同社は1日、スギホールディングス<7649>と経営統合に向けて検討を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが集中した。両社で経営統合準備委員会を設け、7月31日をメドに基本合意の締結を目指すという。統合すれば、ウエルシアホールディングス<3141>を抜いてドラッグストア業界トップのグループが誕生することになる。また、ココカラファインは、4月に発表したマツモトキヨシホールディングス<3088>との資本・業務提携に向けた検討も継続すると発表している。
■スクエニHD <9684> 4,045円 +220 円 (+5.8%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は後場急伸し年初来高値を更新。この日に行われた「スマートフォン向け『ドラゴンクエスト』新作発表会」で、シリーズ最新作「ドラゴンクエスト ウォーク」を正式発表しており、これを好材料視した買いが入った。同作は19年に配信開始予定の位置情報ゲームで、プレイヤーは町に繰り出し、各地に出現するモンスターとの戦いを楽しむ内容。また、「ドラゴンクエスト12」についても準備を進めているともしている。
■北の達人 <2930> 601円 +31 円 (+5.4%) 本日終値
31日に発表した「カイテキオリゴが機能性表示食品に」が買い材料。
オリゴ糖食品「カイテキオリゴ」が日本初となる5種類の便通改善成分を含む機能性表示食品としての届出が受理。
■SGホールディングス <9143> 3,040円 +99 円 (+3.4%) 本日終値
SGホールディングス<9143>が続伸。5月31日の取引終了後に発表したデリバリー事業における4月の取扱個数実績が前年同月比7.1%増の1億1400万個となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、うち飛脚宅配便は同7.4%増の1億900万個だった。
■大成建設 <1801> 4,065円 +100 円 (+2.5%) 本日終値
大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>など大手ゼネコン株が強さを発揮。米中摩擦の問題や為替の円高進行を背景に中国関連株など輸出比率の高い主力銘柄は買いを入れづらい相場環境にあり、足もとは相対的優位性を持つ内需系の銘柄に資金が誘導されたようだ。特に建設セクターは首都圏での大規模再開発などの案件が豊富で、公共投資では安倍政権による国土強靱化の国策的なフォローも期待され、根強い買いを引き寄せている。
■東電HD <9501> 571円 +13 円 (+2.3%) 本日終値
東京電力ホールディングス<9501>、中部電力<9502>、関西電力<9503>がいずれも5日ぶりに反発するなど、電力株に買い戻す動き。全体相場のリスク回避ムードが強まるなか、世界景気減速の影響を受けやすい外需セクターは総じて買いが見送られた。そのなか、電力セクターは内需系で原油市況の急落や為替の円高が収益面にはポジティブに作用することで、買い戻しの対象となっている。
■いすゞ自動車 <7202> 1,221.5円 +21.5 円 (+1.8%) 本日終値
いすゞ自動車<7202>が朝安後に持ち直す。同社は5月31日取引終了後に、米エンジンメーカー大手のカミンズ・インクとパワートレイン事業に関する包括契約を締結したと発表。これが下支えとなったようだ。両社は、効率的な開発並びにコスト競争力の強化などを目的に、最適な次世代パワートレインの各要素機能及び設計思想の共通化を目指していくことで合意。今後は、パワートレイン事業に関する開発、調達、生産など両社のエキスパートで構成される専任組織、及び両社の役員で構成されるアライアンスボードを設置し、協業を加速するとしている。
■ユーグレナ <2931> 856円 +13 円 (+1.5%) 本日終値
ユーグレナ<2931>が反発。1日付の日経電子版で「藻の一種『ミドリムシ』由来のバイオ燃料を使った乗用車の公道走行を世界で初めて実施した」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、ミドリムシから絞った油と廃食油からバイオディーゼル燃料を精製。1日に福岡市内で開かれた20カ国・地域(G20)関係閣僚会合の関連イベントで、片山さつき地方創生相の移動車として市内の約3キロメートルを走り抜けたという。
■三井不動産 <8801> 2,665円 +33.5 円 (+1.3%) 本日終値
三井不動産<8801>が4日ぶり反発、三菱地所<8802>も5日ぶり反発と、いずれも25日移動平均線近辺で自律反発狙いの買いが入った。全体相場は主力輸出株など広範囲に売りを浴びる展開を余儀なくされている。ただ、建設や不動産株など海外の景気動向に左右されにくい内需の一角は相対的に強さを発揮している。不動産セクターは日銀の緩和的金融政策が担保されるなか、有利子負債負担や大口の資金調達などで収益環境に追い風が意識されやすい。
■王将フードサービス <9936> 6,720円 +80 円 (+1.2%) 本日終値
王将フードサービス<9936>は5日ぶりに反発。午後2時30分ごろに発表した5月度の月次売上高(速報)で、直営既存店売上高が前年同月比6.2%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。これまで取り組んできた人材育成戦略が奏功し、ゴールデンウィークにおける店舗の受け入れ体制を整えることができたことに加えて、販促活動として実施した「祝令和!生ビール乾杯キャンペーン」やプレミアム商品の「極王天津飯」のリニューアル、公式アプリ会員に向けた「冷やし冷麺パック」プレゼントなどが寄与したとしている。なお、全店売上高は同7.4%増だった。
株探ニュース