明日の株式相場見通し=値ごろ感から自律反発も、戻りは鈍く上値は限定的

市況
2019年6月3日 17時17分

あす(4日)の東京株式市場は、きょうまでの4日続落で日経平均株価が合計849円もの大幅下落となっていることから、値ごろ感からの自律反発の動きが想定される。ただ、米国と各国の貿易摩擦の長期化が世界経済に与えるマイナス影響が継続していることから、戻りは鈍く上値は限定的となりそうだ。

市場関係者からは「これまでの米中貿易摩擦問題に加え、トランプ米大統領がメキシコの不法移民対策に改めて不満を示し、同国からの全輸入品に制裁関税を課すと表明したことで、より深刻な世界経済減速への懸念が強まった。更に、外国為替市場で1ドル=108円台前半まで円高・ドル安が急激に進行したことで、週明け3日の日経平均は一時、前週末比で300円近く下落する場面もあった。ただ、日経平均の騰落レシオ(25日移動平均)が72.8%(3日)まで低下するなど株価指標面では“売られ過ぎ”シグナルも点灯している」との見方が出ていた。

名実ともに6月相場入りとなった3日の東京株式市場は、前週末の米株安や円高を受け下値模索の動き。日経平均は2万300円近辺まで下落する場面があった。日経平均株価終値は、前週末比190円31銭安の2万410円88銭と4日続落した。

日程面では、新築マンションの分譲を中心としたマンション事業および新築一戸建ての分譲を中心とした住宅事業を手掛ける大英産業<2974>が福証に新規上場する。

このほかに、岩屋防衛相がシャナハン米国防長官代行と会談、5月のマネタリーベースに注目。海外では、天安門事件から30年、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策に関する会議(5日まで)、ユーロ圏5月の消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.