4日の中国本土市場概況:上海総合1.0%安で4日続落、保険セクター下げ主導

市況
2019年6月4日 17時14分

4日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比27.80ポイント(0.96%)安の2862.28ポイントと4日続落した。上海A株指数も下落し、29.14ポイント(0.96%)安の2997.97ポイントで取引を終えている。

前日までの軟調地合いを継ぐ。米中対立の長期化、激化が投資家心理の重しとなっている。米中通商協議を巡っては、両国が互いに非難の応酬を続けるなど解決の糸口がつかめない状況だ。指数は小安く寄り付き、引けにかけて下げ幅を広げている。

保険株が下げを主導。中国人民保険集団(601319/SH)が3.7%安、中国平安保険(601318/SH)が1.6%安で引けた。資源・素材株、運輸株、インフラ関連株、自動車株、消費関連株、半導体株なども売られている。農業関連株も値下がりした。

医薬品株も安い。上海復星医薬集団(600196/SH)が2.7%下落した。中国財政部が4日、6~7月にかけて医薬品各社の会計情報を精査すると発表したことを嫌気している。

半面、ハイテク株の一角はしっかり。光ファイバーケーブル製造の烽火通信科技(600498/SH)が4.2%高、同業の長飛光繊光纜(601869/SH)が3.2%高、スマホ用アプリ開発(電子書籍リーダー)の掌閲科技(603533/SH)が2.3%高と上昇した。

一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が2.16ポイント(0.76%)安の281.78ポイント、深センB株指数が14.78ポイント(1.58%)安の918.72ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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