政策期待高まるが戻り余地見極め/後場の投資戦略

市況
2019年6月5日 12時27分

日経平均 : 20800.64 (+392.10)

TOPIX  : 1529.36 (+30.27)

[後場の投資戦略]

前日までの5日間で850円あまり下落していた日経平均だが、本日は米株高を手掛かりに急反発する展開となった。世界経済の減速懸念が強まるなか、FRBによる金融緩和への期待が高まっている。市場はFRBの年内利下げをほぼ確実とみる。日本では夏の参院選を控え政策期待が高まる可能性があり、日米で「催促相場」の様相が強まることも想定される。懸案の通商摩擦を巡っては、中国が米国との対話姿勢を改めて示したほか、メキシコのロペスオブラドール大統領が米国による追加関税発動の期限より前に合意できるだろうなどと述べており、サプライチェーン(供給網)への影響に懸念が強まっていた自動車株を中心に輸出株や景気敏感株の買い戻しの動きが見られる。

とはいえ、日経平均が一段の戻りを見せるかについてはなお懐疑的な見方が多い。米中摩擦に関しては中国側が具体的な打開策を示したわけでなく、米国側の反応も見通せない。懸念が払拭されたとは言えない状況だ。また、米利下げ観測の拡大からドル・円は108円近辺と反発が鈍く、輸出企業の採算悪化懸念は拭えない。日経平均の目先の戻りに乗るかは慎重に判断する必要があるだろう。(小林大純)

《AK》

提供:フィスコ

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